虎ノ門 砂場

以前から前を通りながら
行きそびれていたお蕎麦屋さん、虎ノ門砂場。
本命に振られて打ち拉がれ、
西新橋辺りをトボトボ歩いていた時
ふと顔を上げると暖簾が呼び寄せるようにヒラヒラ。
運命的なものを感じて暖簾をくぐりました＾＾



虎ノ門 砂場

室町砂場はお邪魔したことがありますが
こちらは室町の後に暖簾分けされたみたいですね。




趣きのある2階に通されました。
欄間などの建具に歴史を感じます。




お品書き

蕎麦前にも惹かれましたが
二件目もあるのでもりそばに。



蕎麦汁

大阪城築城時にできたことが屋号の由来で
徳川家康が江戸に上がった時一緒に移転したそう。
大阪城築城当時の様子が
蕎麦猪口と徳利に描かれています。


蕎麦汁は江戸にしてはやや甘め。
出汁の上品な香りが立っています。
蘊蓄を調べてみたら
出前を主体としていたので
配達中に乾いてしまった蕎麦を
汁につけてほぐしながら食べるために
江戸前ながら甘めの汁になったとか。
なーるほど。
藪系の辛汁でドブづけしたら
辛くて食べられないですもんね。




薬味

山葵は既製品ですが
今まで食べたこと無い感じ。




もりそば

砂場の屋号が誇らしげ



中細に断たれた蕎麦を啜ると
正統派、という言葉が真っ先に浮かびました。
硬すぎずやわらかすぎず全てにおいて中間。
誰にもNoと言わせない
中立の立場を死守しているようです。
蕎麦の香りも穏やかながら立ってます。
老舗の中ではかなり好みかも。




蕎麦湯

ナチュラルな蕎麦湯です。
根底にある甘さも立ちますが
出汁の上質な香りの印象が強く残ります。
気付いたら2杯目に手を伸ばしていました。


いやはや、美味しかった。
変わり蕎麦もいくつかあったので
またお邪魔する際は違うものも頼んでみたい。
蕎麦前とお酒もね＾＾


ご馳走様でした！