cheeze_art's blog

The life as the diehard

枇杷の葉液

2007-08-14 12:07:19 | 民間伝承療法(Folk healing)
先般、足の裏を蜜蜂に刺されたことが原因と思われる、
痒みを伴った発疹が身体中に出始め、自然治癒も難く、
皮膚科診察を受けたところ、アレルギー性湿疹との事。

治療は、アレルギー鎮静の服用薬と軟膏の対処法で、
その後2~3週間ほど、診察と治療を継続しました。
服用薬は、強い眠気に苛まれるという副作用で中止し、
医師に相談の上、塗布薬治療だけに専念したところ、
一時効き目があったものの、結局完治せずでした。

後日、その話を職場の同僚にすると、彼の住む地域に、
古より枇杷葉でつくった塗布薬があるとのことでした。
暫くして彼の母親から、瓶入り「枇杷液」を戴きました。

始めは半信半疑で、利用が少なかった「枇杷液」ですが、
発疹の度に、エタノールによる揮発感で痒みが退くので、
それを気休めとして、継続塗布していました。

その後、暫くして湿疹が自然と出なくなってはきたので、
民間療法も意外と効き目有りやと思えるようになり、
今では虫刺されや汗疹にも利用しています。



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「枇杷葉」をネット検索すると、次の記載がありました。

枇杷は中国南西部を原産とするバラ科の常緑中高木。
日本でも平安「本草和名」に、その記載があるようです。
古きインドの教典には、枇杷の木を「大薬王樹」といい、
枇杷葉を「無憂扇」として、万能薬として用いたようです。

仏典「大涅槃経」には、薬用植物でも枇杷は特に優れ、
枝・葉・根・茎の全て薬効成分が含まれているとされ、
水や蜜、牛や山羊などの乳に混ぜて飲んでもよし、
炙って身体にあててもよし、手で触れただけでも、
生けるものすべての病気を治す」と説かれています。

中国の明代に記された薬草書「本草綱目」の中にも
胃を和し、気を下し、熱を清し、暑毒を解し、脚気を療ず、
と枇杷葉の優れた効能が記載されています。

古来より「毒は薬、薬は毒になる」とされてきました。

その枇杷葉に含まれる成分には「アミグダリン」があり、
「ビタミンB17」または「レートリル」と呼ばれる物質で、
その「アミグダリン」そのものには毒性は無いのですが、
エムルシン、β-グルコシダーゼによって加水分解され、
グルコース、マンデルニトリルが生成されるとあります。
さらにマンデルニトリルが分解されるとベンズアルデヒド
と猛毒シアン化水素(青酸)を発生するとあります。

そのアミグダリン(ビタミンB17)はガン細胞の周囲にある
β-グルコシダーゼ酵素に触れると、シアン化合物を出し、
ガン細胞を死滅させる。
一方で正常細胞に近づき、その周囲のロルターゼ酵素に
触れ安息香酸に変化し、免疫力の強い細胞を造ります。

枇杷葉には、そのアミグダリンが最も多く含まれています。
そして枇杷葉によってもたらされてきたその恩恵の多くが、
アミグダリン(ビタミンB17)の働きによるものだったようです。

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