元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

廃用性症候群(生活不活発病)

2012-03-07 22:50:59 | 身体
昨日、ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」にて“廃用性症候群”について、お話しさせていただきました。 
道上さんのブログにも紹介していただいています。
http://abc1008.com/ohapaso/diary_dojo/20120306.html10分間で中身濃くお話しするのは難しいですが、道上さんとの“おしゃべりキャッチボール”をさせていただくのは光栄なことで、たいへん勉強になります。
担当させていただいたコーナーは「健康道場」ですが、私にとっては「おしゃべり道場」です。

昨日は 廃用性症候群の症状と対策についてお話しをさせていただきました。
症状は 健康な方には、なかなか体感をしていただくことはできませんので、視覚的に想像しやすいように宇宙飛行士の帰還の様子に例えさせていただきました。

宇宙飛行士は 無重力の宇宙で1日1%の筋力が失わると言われています。
重力のある地上でも、重力に逆らうことなく、ベッドに寝ていたり、座ったり、安静状態が続くと、1日で1~3%の筋力が失われるそうです。
筋力が失われることで立つ、歩くが困難になり、動かない事で2次的に心肺機能や内臓や心の問題へと健康状態が悪化します。

昨日、お話ししきれなかった私の運動指導エピソードの中から2例、ご紹介します。

本日、トレーニング1周年を迎えたAさん(70歳代女性)
1年前は 病気退院後、病気は完治しましたが、足元が ふらつき、一人での外出も困難な状態でした。

ベッドの上に昇ることや身体の移動も困難で、筋力は極度に衰え、関節は硬くなり、身体を動かすことへの恐怖心も大きかったです。長座で座っていただくのも困難な状態でした。
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週1度40分の運動指導、毎日のセルフエクササイズを行いました。

3ヶ月後、少し関節の硬さも取れて、日常動作への恐怖心も無くなりました。
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6カ月後、毎日ウォーキングを30分行えるようになりました。
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1年後の今日、トレーニングの帰りには デパートに寄り道。毎日1時間のウォーキングが可能になりました。
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Aさんは 過去に運動経験もあったため、比較的ご本人の意思も強く、効果が導かれた例だと思います。



Bさん70歳代後半男性
風邪をこじらせ、肺炎になりかけて2週間入院。
その後、ドクターからは「普通の生活をしてください。」との指示でした。
ところが・・・
帰宅後、ご本人は 身体の不調を訴え、ご家族は心配され、介護ベッドその他介護用品を完璧に揃えました。
退院後、ベッドで過ごす時間が多く、一向に体調は戻りません。
病気は完治し、体力が弱っている状態(=廃用性症候群)であることを説明し、ベッドの上でのエクササイズ、身体を起こして座る、家の中で移動するなど、週に1度お伺いし、指導しました。
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しかし「自分は病気だから動けない。」と、自主的には行動できず、どんどんと衰弱され、3ヶ月後にお亡くなりになりました。
今から7年前の事でした。


『ヒトの器官や. 機能は、適度に使えば発達し、使わなければ退化・萎縮する また過度に使えば障害を起こす』
ルーの法則
ラジオで言いきれなかったのが残念。
道上さんの素敵な声でルーの法則を読んでいただきたかったな~・・・後悔。


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