ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

「楢山節考」を観た!!

2012年02月22日 | 映画・芝居・芸術など

お昼のBS3で「楢山節考」をやっていました。ずっと観たかった映画の一つです。
まるで向井潤吉さんの絵画の世界のようなセット、最後の場面は小富士のような佇まいさえありました。
放映された「楢山節考」の原作は深沢七郎。木下恵介監督作品の1958年作品で、主演を田中絹代さんが演じていました。
ほかにも1983年作品で今村昌平監督、坂本スミ子・緒方拳主演のものもあり、次は今村監督のものも観てみたいなと思いました。しかし、今村作品を調べてみると、あまり観たいと思わなくなりました。

木下監督の「楢山節考」は、とてもよい映画でした。
人の生死、とくに命の終わらせ方について、昔の人は口減らしとは言いつつも、何か人の根幹に係るすごい精神性を感じさせますね。たった一日の断食も難しい現代に生きる私。自分の意思でさまざまなものを断って行く習わしのベースとなる考えと実行する力は何を拠りどころにどこから生まれてくるのでしょうか……そんなことを思いました。

他にも、2003年に村田喜代子原作の『蕨野行』(恩地日出夫監督)も、同じように姥捨てを扱った映画。
こちらは市原悦子さんが主演しています。こちらもいい映画でした。

原作との兼ね合いもある映画作品。監督が異なると作品も大きく異なるのですね。
今日の「楢山節考」では、望月優子さんが嫁役で出ていたけれど、なんだかとてもインパクトがありました。

家にいると、最近古い映画をテレビで観る機会が増えました。
たまには映画館で映画を観なければと思いつつ、家での鑑賞を楽しんでいます。


女神が宿る?こけし

2012年02月22日 | 美しいもの



今朝は、朝一番に水俣の緒方正実さんへお電話することから始まりました。

ブログがマンネリ化して行く中で、正実さんとの会話は、ブログを超えて私のいまの日々に活力を入れていただいた思いです。家業の合間を縫って、水俣病被害者として講演活動に東奔西走している緒方正実さんの日々の忙しさとそれに向き合う誠実さに頭が下がる思いで、またひとつ教えをいただきました。

写真は、正実さんに無理を頼んで2回目にいただいた正実さん作のこけし2体です。
高さが10センチにも満たない小さなこけしです。
数年前、「水俣病資料館」を訪ねたとき、資料館の玄関に置かれていた正実さん作のこけし群。
その中に小さな小さなこけしを見つけて、後に欲張りを承知で、「私にもいただけませんか?」とお願いしたのがきっかけです。

2009年3月にこのブログに書いた正実さんのこけしに関する記事は→★ 
そちらのこけしは、身長が21センチです。

 

都合3体のこけしは、私の宝物で、毎日このこけしを眺めながら暮らしています。
大きいこけしには、私が想うに、マントを着た魔法使いのような女神さまがついています。
拙著『私たちは いつまでも 忘れない』の文中、どこかに正実さんのことを書かせていただきたいと思い、正実さんの許可をいただいてほんの数行ながら書き記すことができたのも、ほんとにありがたいことでした。

人は誰かの影響を受けながら、また社会の出来ごとの中で何かを感じながら生きているわけですが、よい影響を与えてくれる人との出会いはほんとうにありがたくうれしいものですね。

春の気配が日毎に増してきて、そろそろ2月の冬眠から目覚めるきっかけをいただきました。
ありがとうございます。


卵と玉子焼き

2012年02月21日 | おいしいもの

 
 

今日からプチ断食を始めようと思っていたところに友人から電話。
「卵、要る? たくさんいただいたので持って行くね」
私も「ありがとう、うれしいわ」と応じました。

話し合った結果、友人が玉子焼きを作って来てくれることになりました。

大皿のプレートを用意し、玉子焼きも盛ろうとしていたのに、別のお皿に盛りつけてしまい、ちょっと見た目の豪華さに欠けます。
私が用意したのは、熱々だいこんのユズみそ添え、薄切り豚肉のカツ、あとはゆで野菜などの付け合わせと大根サラダ。ほかには、昨日作った蕗味噌をご飯に添えてが、大まかなランチメニューです。
チーズや甘酢漬け、田舎の干し柿、キウイフルーツなども並びました。

友人は、玉子焼きの他にセロリのきんぴらも作って来てくれました。
最近、あまり写真に執心がないせいか、テーブルの上の写真は撮らずに。
しかし、はしを付けた途中でやはり写真を撮ろうとカメラを向けました。
何だか、食べ散らかしたあとの写真はみっともないわねと言いながら、正直言うと、それぞれのおかずの美味しさに満足し、自画自賛。見かけより中身ね、と、写真を撮りたくなったのです。

かくして、プチ断食は今夜から???

*  *  *  *  *

気儘に暮らしている私。
台所に立ってみると、ラップがない、ソースがない、他にも補充しなければいけないものがあったかしら……。
ラップの代用は、アルミホイル、お皿、ジップロック、ビニール袋など数々あるでしょ!と、ソースがなければ、ケチャップとパスタソースを混ぜ合わせたオリジナルソースを作りましょう!など、もうひとりの私でしっかり世話焼きさんがぼんやりうっかりの本来の私に言い聞かせ、耳元で囁く昨今。

先日の新聞では、まだまだ飽食ニッポンの中にありながら、餓死したという家族3人が報じられていました。
本当に痛ましい事故。お気の毒で言葉もありません。

「私たち、食べ過ぎているよね」と友人と私。
わざわざお使いに行かなくても、なんだかだとテーブルが整うことのありがたさ。
冷凍などでストックしている食品もまだまだ減らしてスリムにし、循環させなければなりません。

私の友人へのおみやげは、蕗味噌とサツマイモ。
“~減ってうれしい~花いちもんめ~”と、そんな心境。
今日も冷蔵庫の断捨離が進みました。ありがとうございます!!!!!


心打つ深いことば

2012年02月21日 | 社会

今朝の新聞では、「光市母子殺害事件」の最高裁判決が報じられていました。
その中での被害者遺族の本村洋さんの深い言葉は、強いメッセージ性を持って心に迫ってきました。
「死刑判決に勝者はなく、犯罪が起こった時点で、皆、敗者です。自分の人生を断たれてしまうような被害者がいなくなることを切に願います。」

事件には、必ず被害者と加害者が存在し、その両者が傷つき、ときには命を落とします。
先日お会いした保護司の中澤さんの言葉がよみがえります。
「犯罪が起きると、被害者の家族や親族はもちろんですが、その苦しみは加害者の家族や親族も同じです」。

記事によると、事件から13年間、犯行の残忍さから死刑という極刑を求め、裁判を通して自らの考えと向き合った本村さんと、13年を経て改心の兆しが見られ、その生い立ちを鑑みたとき、死刑判決のほかに救いの手はないのかと当時未成年だった被告に向ける人々の目。
だれもが人を裁けない、罪を憎んで人を憎まずの教えの中でなお、罪をみつめ、人を裁き、結審していかなければならない裁判制度。
「犯罪が起こった時点で、皆、敗者」というその言葉の深さの前に、ハラハラと涙を流すしかない他者である私たち。しかし、他者でありながらまた当事者になりうる可能性をはらんでいる私たちの人生を考えるとき、こういう記事を前に、自分自身を深く見つめ直す度量を持ちたいものだと思います。

言葉というのはすごい力を持っているものだとしみじみと思います。
言葉をないがしろにせず、軽はずみに言葉を発することなく、友人たちとの会話のときにも、丁寧に丁寧に言葉を紡ぎ出して行きたいものです。


ツララのそばでフキノトウ

2012年02月20日 | 自然 花や風景など



晴れやかな青空が広がった一日。友人の車で市原へドライブしました。

ツララが下がる今日の「市原市民の森」。
あちこちに氷が張っていました。

 

それでも、陽の射す斜面にはフキノトウが顔をのぞかせていました。



「市民の森」の植物は、私たち一般人には採集することが堅く禁じらています。
森で働く女性たちが、フキノトウを探しに歩いてくれました。



位置関係は、こんな感じです。

市民の森でパック詰めされて売られるフキノトウ。
その採り立てのフキノトウを買わせていただきました。
家に帰って、蕗味噌をつくりました。

フキノトウを細かく刻み、味噌、みりん、お酒、砂糖、ハチミツで和えたたれをからめ、火にかけて水分を飛ばししっかり煮詰めて出来上がり。
今日はそれにアーモンドの刻んだものをいっしょに和え込みました。
美味しい春の味が出来上がりました。

今日は、飯給小屋にもおじゃまし、旧知の方々にもお会いできてうれしい一日でした。

私の腰はだいぶよくなりました。
ご心配下さった皆さま、ありがとうございます。


梅春いろの季節

2012年02月19日 | 生活・暮らし・家事など

 

今朝は晴れて、富士山がくっきり見えます。
富士山が見える日は気分も晴れ晴れ。

梅の開花が遅れているとニュースは報じていましたが、いずれ近いうちに咲くでしょう。
この季節のファッションの色は、梅春いろと言われます。
春には少し遠いけれど、心浮き立つ光の春の色ということでしょうか。

淡いピンク、軽やかなイエロー、若草色、若紫色など、いずれも淡色を指すようです。
ファッション界ではこれらの色を「ベールトーンカラー」と呼んでいることを新聞で知りました。
淡い色調の色と定義づけ、アイスブルー、ピンクベージュ、シャーベットカラーなどの語彙が並んでいました。

春が待ちきれなくて、これらの色調をどこかに採りいれたいと苦心する人も多いことだと思います。
私はというと、やはりベーシックカラー、黒、ベージュ、を中心にその周辺の色ということに変わりはありません。、
これがわたしにとってのシンプルイズベストです。
春の色をとりいれたいときは、春のデパートでのウインドウショッピングを楽しんで終わりです。


青春18きっぷ

2012年02月19日 | 道・あるく など



明日20日に「青春18きっぷ」が発売されます。
5枚つづりで11500円なので、往復1回が2300円以上の距離だとお得ということになります。
片道1150円より先に行き、日帰りとなるとなかなか至難な技ということにもなります。

私の場合、我が家を拠点に考えると、JRでは鎌倉まで1380円、小田原まで1890円なので、この辺りまで足を伸ばせばお得な切符ということになります。
先日行った鹿島神宮駅までは1280円なのでほとんどメリットがないということになります。

私が出かけるときは計画的にではなく、唐突なことが多いので、いつも「青春18きっぷ」が発売されるときは、迷いに迷います。特にこの時期はまだ花の季節には早いのでなおさらですね。
グループ行動もほとんどしないので、5枚つづりの切符を数人で分け合うこともむつかしいです。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

などなど、ネットでさまざま遊んでいるけれど、明日は月2回の「燃えないゴミの日」で、そちらのゴミ探しの方が気にかかっていますが、腰の具合をもう少し整えないと、動き回ることもできなくて……(悲)。
腰は月偏に要と書きます。いつもなら何の意識を向けることなく自由に屈伸、ねじりなどが出来ていたのに、かがむときも、椅子から立ち上がるときも、思わず手が腰に行ってしまいます。
まるで、出来の悪いロボットになったような気分です。

「ひにち薬」と、昔の人の言葉があります。
この痛みを侮ることなく、無理をせず謙虚に向き合い、養生しようと思います。
明日は、きっと、もっとよくなります。




ガチョウ歩きで……

2012年02月18日 | 心・健康・癒し

昨日から腰の調子が悪く、ぎっくり腰になったようです。
私は、ガチョウ歩きでやっとこさ歩いている状態ですが、「病気は動いて治せ」が身上なので、寝込むことなく動くことにしています。

しみじみ、ふだんの健康のありがたさを感じています。
どこが悪くても、どこが痛くても、まさに具合が悪いものですね。

子供のころから姿勢が悪く、猫背な私。
猫背だったせいか身体が弱く、弱かったせいで猫背になったのか、その因果関係はよくわからないけれど、正しい姿勢というのは健康に大きく作用しますね。
そんな私に、友人は『猫背は治る!』という本をくれました。
帯には、「治療、トレーニングは必要ありません!読んで『知る』だけで あなたの体が変わります」とあります。

この本を読み終わったころには、少しは姿勢が良くなっているでしょうか……!!


雪の朝

2012年02月17日 | 自然 花や風景など



今朝は、薄雪が残っていました。
朝、出かけるまで、夜、雪が降ったことは知らなかったので、びっくり!!!
マンション裏出口のところに、昨年ヒュウガミズキの幼木が植えられ、その木が新芽を吹いてきました。
そこに真っ白い雪が降り注ぎました。

電車で都内に出る途中、車内広告を見ると、朝日新聞の広告で「天声人語」が張られていました。
そのタイトルは、確か、「LOVEとLIKEはどう違う?」でした。
読んで行くと、LOVEは異質なものを求め、LIKEは同質なものを求める心の作用とありました。
「言われてみれば、『愛』には不安定な揺らぎがあり、『好き』にはどこか安定がある。その安定感は相手に自分と同じものを見出した心地よさかもしれない」と記されていました。

人との関係をこのごろよく考えます。
この言葉は、なるほどとわかりやすくて、ああ、あの人は私に心地よさを感じているんだなあ……と、そんなことを思ってしまいます。
しかし、私はというと、心地いいどころか、結構我がままでマイペースで、相手の思い通りに行かなくて……、と、そんな構図になってしまいます。
私は、協調ということが苦手で、我がままを貫くタイプのようですね。



小雪

2012年02月17日 | 道・あるく など



昨日は小雪がちらつきました。
傘を持って出なかった私は、ちょっと困ったけれど、借り傘でなんとか対応できました。
寒い日が続いていますね。
インフルエンザが流行っているようです。

今日も寒い一日になるのでしょうか?
灯油1缶1680円。2月でも1週間は持ちます。あと2缶で去年と同じ購入に。
太陽が高くなった分だけ、部屋の中に陽がはいらなくなり、曇り空が多いと、戸外の気温とはうらはらに寒さを感じるときがあります。