ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

緒方正実さんのこけし

2009年03月12日 | 社会

                        

      

一面識もないにも関わらず、ご縁をいただいて、水俣病患者のお一人である緒方正実さんの彫られた「こけし」の一体をいただいたのは、去年の夏のことでした。
緒方さんはすでに1000体以上のこけしを制作され、今も作り続けています。一体一体に魂を込めて作られたこけしは、水俣病事件の解決のために、また水俣病被害者の慰霊や鎮魂のために、そして緒方正実さんとご縁を結んでいただき、受け取った今を生きる私たちが事件から目を背けることなく学び続けるためになど、たくさんの思いが込められ、手彫りされた「こけし」です。

今日は、先日お送りした私の手紙の返信が緒方さんから届きました。思いがけずうれしく、驚いています。
緒方さんのお手紙を読みながら、涙がはらはらとこぼれました。魂の共鳴とでもいえばいいのでしょうか。
丁寧に手書きされたお手紙の中には、水俣病事件の被害者となられた緒方さんの魂の着地とでもいえる言葉が書かれていました。
「苦しい、かなしい出来事の中には、幸せにつながる出来事が沢山隠されている、その事に気付くか、気付かないかでその人の人生は大きく変わって行くのだと思います」と。
「幸せにつながる出来事」は、幸せの中にだけあるのではなく、悲しみや苦しみの中にその種がひっそりと沈んでいることを私も少し知っています。
教えられることのたくさんある緒方正実さんとの出会いを、私は心が震えるような思いで感謝しています。

 


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2 コメント

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Unknown (緒方正実)
2012-02-21 21:40:17
緒方正実です。木戸満知子さん。お元気でか。
Unknown (ちあ)
2012-02-22 10:12:33
>緒方正実さま

はい、木戸満知子は元気です。
正実さんからのコメント、本当にうれしいです。またお目にかかれる日を楽しみにしています