秋空が広がると見慣れた景色もどことなく風情を帯びてきます。
真っ直ぐに届く秋の陽射しを浴びて、木の葉から乾いた音が聞こえてきます。
木々はこれからのひとときを金色や紅色の衣装を艶やかにまとい、私たちの目を楽しませてくれたあと、静かに落葉して行くのですね。
(上:7月31日撮影)
常緑のまま冬を越す椿は固い実を弾けさせています。
弾けてこぼれた実はカタシと呼ばれ、おはじきの道具にももってこいです。
落ちる前のカタシは、金色の山繭のような掌の中で珠のような可憐さを秘めています。
校庭の際に咲くひまわりも秋の陽を浴びてつつましく咲いています。
美しいものがこんなにあって……と、いつもいつも観飽きずに眺めています。