ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

鮒寿しはおつな味

2009年02月28日 | おいしいもの

 

琵琶湖の近くに住むN氏から、鮒寿しが届きました。

「3月から5月にかけ卵を抱いたニゴロブナを塩漬けする」とあるように、卵をしっかり腹に抱えた鮒。身は燻製されたように引き締まり、コリコリとした食感がありました。
ほどよい酸味と塩気が独特の味を醸し出し、気にしていた臭いはまったく気にならず、“これこそ美味なる珍味!!”と舌鼓を打ちました。

北海道には飯ずし(イズシ)という、鮭やニシン、ハタハタなどを野菜とともに麹で漬け込み、ほどよく天然発酵させたものがあり、こちらも、また鮒寿しとは違った食味で美味しいものです。
イズシは漬け物の部類に入るのでしょうか?大きな樽の中に漬け込まれたイズシは、九州育ちの私には初めはなじめなかったものの、いつのまにか大好物になってしまいました。シバレル日々、シャキシャキと凍ったイズシを樽の中から出し、食べた思い出も懐かしい。
北海道に行ったとき、手作りの自家製イズシをいただき持ち帰りましたが、空港内の暖房で発酵が進み、家に帰ったときには、似て非なるものと味が変化していました。
その土地のものは、その土地で育まれたものとして、その土地でいただくことがいま一番の贅沢な食し方なのでしょうね。

地方地方に伝わる「美味しいもの」はしっかりと受け継がれて在るのですね。

鮒寿し、初めていただきましたが、最高に美味しい!!!
冬の漬け物飯ずしはワシワシシャキシャキとおかず代わりに丼一杯も一人でいただくものと言われていますが、鮒寿しはまさにチビリチビリと口に含みながら深みのある芳醇な味をゆっくりこころゆくまで味わうもののようです。
お酒に合うという意味がわかりました。

Nさん、ありがとうございました!!!