ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

映画で観る“舞台&舞台裏 ”  「つぶより花舞台」

2009年02月07日 | 映画・芝居・芸術など



面白そうな映画を探していたら、「つぶより花舞台」の上映情報に出会い、一気に映画館へ。詳しくは「公式サイト」で。
「ぽれぽれ東中野」で朝1回だけ(10時45分~)上映されている映画です。
60歳以上という条件で素人の、舞台に興味のある人たちを募集して作り上げた演劇を追ったドキュメンタリー映画です。劇団の名は「かんじゅく座」。

劇団主宰者で、演出家でもありご自身も舞台女優でもある「鯨エンターテイメント」の鯨エマさん34歳と、60歳を過ぎた劇団員たちの微笑ましいしかし強烈なバトルが練習風景の中に繰り広げられます。

お芝居は虚構の世界でもあることから、エマさんは劇団に応募してきたひとりひとりの個性や雰囲気や今まで生きてきた人生の背景を射程しながら、その人の実人生と異なる人間像を舞台上の役柄に生かしたという話は、ほんとに説得力があって面白かったです。
60歳から68歳までの演劇経験のまったくないシニアの方たちが、台詞の練習をし、発声練習をし、エクササイズをし、舞台に登場するまでを追った物語は、観ているだけでたくさんの勇気をもらいました。そして身につまされることも……。
まるで形を変えて自分の実像を見せつけられているような……。白髪、シワ、体型、動き、記憶力などなど、若い人には及ばない老いの影の裏表。しかし、その現実の中にもおひとりおひとりに魅力がいっぱい。

劇団員は新聞記事で公募したそうですが、実際に応募してきたこれらの人たちの、自分を新しいことへチャレンジさせようとする熱情に映画を通して触れることができました。
今までの自分が持っている殻を、動きや台詞の中に散りばめられた言葉によって破って行く。
皆さん、すごい!!!
出演者のお一人お一人が輝いてとっても素敵でした◎◎◎。
もちろん、皆さん美しい♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡。(14個のハート)。