4月17日から東京では渋谷の「ユーロスペース」、5月1日からは銀座の「銀座シネパトス」で公開される韓国映画「クロッシング 祈りの大地」
『オオカミの誘惑』『百万長者の初恋』のキム・テギュン監督が、生きるために北朝鮮から中国へ渡った父子の悲劇を描いた人間ドラマです。
アイビーは以前、チングにダウンロードしてもらい観たのですが途中、画像が悪く最後まで観る事が出来ずでお預けになった作品です。
2008年6月に韓国で公開。観客動員数は、約94万人。
2008年10月 第21回東京国際映画祭「アジアの風」部門で上映 2008年12月 韓国映画ショーケースで上映
韓流はもちろん韓国ドラマや韓国映画は大好きですが、韓国と言う国をもっと知りたいと思うようになってから、韓国、そのものに興味を持ち、韓国に行く度に韓国に惹かれるのが正直な気持ちです。
その中でも、韓国人から聞く北朝鮮への関心の少ない事に正直、驚いた事があります。同じ国であった時代はあっという間に過ぎ去り、他国化されている北朝鮮。
監督のキム・テギュンは、北朝鮮が韓国から「最も近くて最も遠い国」になってしまった現状と、民族の片一方がこのような苦難と試練に耐えている状況を知り、深く恥じたと・・・言う記事を読んでまさしくと思いました。
この映画が公開されるに当たって韓国人チングに「観に行かない?」と誘ったところ断られることが多かったからです。アイビーはただ今の現状を日本人のアイビーと韓国人で感じ方が違うのか知りたかったのですが・・・。
2007年に韓国ドラマ「秋の童話」のロケ地めぐりで韓国の「束草(ソクチョ)」へ行った時、港には海洋警察の船がたくさん出ていて夜になると北朝鮮人の不法侵入を阻止している光景を見て胸が締め付けられる思いをしたのを覚えています。
飛行機を利用しなくても渡れる国なのにも、阻止されている事が独立国の主張なのかと・・・。
アイビーはこの作品を多くの方に観てもらいたいと思います。
韓国映画に興味が無いとか、北朝鮮に関心が無いとか・・・とは関係なく自分が自分の国で産まれた事、育ったことに感謝できると思います。
何処の国にも自由に渡る事の出来る幸せだったり、些細な事で憂鬱になることの惨めさを実感する事ができ、どんなに貧しくてもこの作品の現実に比べると幸せだと思えるはずです。
アイビーも必ず、韓国人を連れてこの作品を観たいと思います
本作は、2002年に起きた、「北京駐在スペイン大使館進入事件(2002年3月、脱北者25名がスペイン大使館に駆け込んで韓国亡命に成功した)」を題材にしています。
制作期間は4年ですが取材に3年間、監督と作家のイ・ユジンが、シナリオ作業から念入りに準備し、企画一製作に4年の歳月を費やした。実際の脱北者IOO人以上に会い、取材を重ね、メインスタッフには脱北者も複数加えた。そして、実際の脱北経路を撮影するため、韓国、中国、モンゴルを行き来しながら、総8千キロの大長駆を展開、3力国を徹底して秘密裏に撮影した。
また、韓国映画では初めてゴビ砂漠での撮影に成功するなど、かつてない試みが、スケール感と映像美を生み出し、より一層観客の心を打つものに仕上がっているようです。
脱北者に冷淡だったノ・ムヒョン政権下で、危険を犯しながら極秘裏に撮影され、イ・ミョンバク大統領に政権交代した後、2008年6月、ようやく韓国で公開された。
そして、2010年4月、待望の日本公開となった。
あらすじ・・・・『中国との国境に近い北朝鮮のとある寒村で、親子三人で暮らすヨンスは、肺結核にかかった妻の薬を求め、命がけで中国へ渡る。しかし、脱北の罪で追われる身となり、北朝鮮に戻ることができなくなってしまったばかりか、他の脱北者たちとともに韓国に亡命することになる。その間に病状が悪化した妻はとうとうかえらぬ人に。一人残された11歳の息子・ジュニは、父を探しに、あてのない旅に出るのだが…。』
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