どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

簡単なこと

2009-05-13 22:55:41 | Weblog

簡単なことなのに、出来てないことや知らない事が沢山あります。
今回のヒッチハイクはそんな旅だったように思います。
単純に昨年カタールの砂漠を見たから、今年は日本の砂漠「鳥取砂丘」でも見ようと思ったのが事の発端。
で、日本海の7号線がすごくキレイだから、それを智勝に見せたかったというだけ。
ルールは所持金ゼロ円。タバコは1カートンまでOK。
というもの。
当然、ヒッチハイクで行くしかない訳で、飲みの席でよっつんも誘ったら、
「いいんですか?俺なんかが行っても。」
「いいに決まってんじゃん!行こう!」
と言っていた事を、何故か覚えている。やきとり五つぼだった。
無理矢理日程を決めて、本当に忙しかったけど行って良かったなぁと思う。
たった三日で偉そうに。と言われればそれまでだけど、普段の生活ではあり得ない状態にまで陥ったことは本当です。
そこがとても大切でした。
俺は今までの自分が恥ずかしい、と心から思ったしこれからは、もっと心の反射神経を鍛えようと思いました。
有難い時には、スグありがとう。と言う。
嬉しい時には、スグ嬉しいです。と言う。
悲しい時には、スグ泣く。
感動した時には、スグ泣く。
そういう人達ばかりが俺たちを車に乗せてくれたと思いました。
ヒッチハイカーを国道で見かけて誰もが、
「あ、ヒッチハイカーだなぁ。」
と思うでしょう。
しばらく通り過ぎてから、
(乗せてあげれば良かったかな?)
とか思うのかもしれません。
それは、バスや電車の車内で席を譲ることに照れている。
というのと少し似ていると思います。
俺は照れる。
「あ、いいです。立ってるのが好きなので。」
とか言われたらかっこ悪いし。
とも思う。
でも、これからは席を譲る。
ハイカーがいたら、必ず止まる。
簡単な事で、人はかっこよくなるのだと思う。
どんなにボロイ車でも、「ごめんね。」と言いながら過ぎ去る車は俺たちには最高の車に見えたし、
どんなにイイ車に乗ってても、俺たちをバカにするドライバーの車はダサく見えた。
そして、
「どこまでなの?」
と止まってくれた人達を思い出すと涙が出ます。
要は、乗る人の問題。
見た目より、お金より、車より、心意気。
シボレー乗りの俺は、ダサく見えてたのかもしれない。
そんな風に考えました。
彼等は、ヒッチハイカーだけではなく困っている人を見たら「スグ」行動に移すのだと思う。
じゃなきゃ止まれない。
国道で、急に止まれないよ。
日本語なんか喋れないような外国人が俺たちを見た瞬間から減速し始め、乗せてくれようとした。
行き先の漢字が読めないのに、随分手前から「止まる」という心構えと行動に出ているのが、国民性の違いとも感じました。
日本人は照れすぎている。
そう思う。
「人の為にしてあげる。」
ギブ&テイクという言葉を日本人が外国から学び、ビジネスで使われ始め、言葉通りの格好をつけている時点で本質を誤解しているのだと思った。
マーケティングや仕事の時に、やたらBtoBだのなんだのと言ってるボケナスと似てる。
恋愛も、仕事も、ギブギブでいいじゃないか。
してあげたいんだからしてあげる。
見返りを求めているのなら、それは本物じゃないよ。
「彼女の誕生日は先月だった。もうすぐ自分の誕生日だから、プレゼントもらってから別れよう。」
という男がいたら、
「本物じゃないよ。」
と思うでしょう。
最低だ、とも思うでしょう。
アンタのやってる事は同じだ。
テイクはあとから付いて来る。
ハイカーから見返りを求めていたら、止まれない。
まして俺たちは所持金ゼロ。
心からの「ありがとう」だけがテイク。
それでも、
「いいんす、いいんす!頑張ってください。」
と言ってた若者や主婦やおじさん。
ジュースやパンなども買ってくれた。
完敗である。
若者などは、財布が空になってでも俺たちに弁当を買ってくれた。
嬉しくて、泣きそうで、死ぬかと思った。
そして、よっつんが自分のTシャツを古着屋に売って得た300円。
俺と智勝に、
「了ちゃん、智ちゃん。ちょうど300円だったから・・・」
と100円ずつくれた。
食パンが買える!という経済的な安心感は、本当に心の支えになった。
(なにかあったら、この100円がある。)という安心感と心強さを忘れたくない。
だから、俺はとても大事にしてたし、智勝も車でチャリンと落とした時に、乗せてもらった車のパーツをバラしてまで必死に探しました。
そんなすごく大事なお金なのに、二人は誕生日を迎えた俺に「ぷっちんプリン」を買ってくれた。
ただの100円ではないのに、オモイのこもった100円だったのに俺なんかの為にプリンを高速を横断するという危ない思いをしてまで買ってきてくれた。
言葉が出なかったです。
あんなに常に一緒にいたのに、いつの間にやらのサプライズパーティを俺は忘れない。
二人とも、本当にありがとう。
「いや、だって大事なお金だよ???!!!」
と言ったら、
「いいんだよ!食え食え!おめでとう!!」
「了ちゃんの喜ぶ顔が見たくて、さっき買って来ました。」
と言われた。
照れて、「いつ?」「どこで?」なんて言ってたけど、どんな映画よりもホタルの墓よりも泣けました。
何よりも嬉しかった。
何よりもです。
我慢してたけど、昨日の誕生パーティでは泣いてしまった。
よっつんを見て泣き、智勝を見て泣き。
二人の疲れた顔を見て泣き。
たった三日で大袈裟な。
とも思うでしょうが、本当に嬉しかった。
最高の誕生日でした。
そして、誕生パーティに参加してくれた皆様。
俺なんぞの為にありがとうございました。
皆さんの事業が発展するように、俺は何でもします。
だって、簡単なことです。
「人の為にしてあげる」だけですので。
以下は、写真です。
どうぞ~。

2号機がサービスエリアに止まった時の写真。(月山近辺)
まだ余裕があるし、肌が白い。
  
最初の食事。試食コーナーにて蕎麦を喰らう。
この時は、後にあの時もっと食っておけば!という後悔が訪れることを知らない。

ボードを書いている俺と見守るよっつん。
長岡、と書いているがその町が魔の地帯である事を知らない。

長岡には全く着かず、新潟市の変な場所で降ろされ日本一長い信濃川の土手にて記念撮影。
まだ辛うじて元気だが、腹ペコ。
だいぶ歩いたなぁ。

長岡まで移動しようと思ったら、「三条までだけど」と止まってくれた女の子。
男三人を乗せる勇気が信じられないが、天使のような人でした。
その子に買ってもらったパンとジュース。旨かった・・・。

ここで野営か?とも思われる体力だったが、やはり移動しようと夜中に上越を目指す。
パン食って、俄然元気な智勝。

上越は無理だったが、柏崎市までの直行便をゲットし、野営場所を探す。
左は立ちション終了後のお二人。ぶれてます。なんで立ちションしてVサイン?と笑ってぶれた。
  
夜の柏崎を徘徊。ラーメン屋に皿洗いでも何でもするから、なにか食わせてくれと直談判に言ったのもこの直後。疲労度は80%。

翌朝、上越は諦め、長岡へ戻る。
そして群馬へ行こうとする。
群馬県民よりも「グンマ」という単語を口にしたと思う。
4時間つかまらなかったのはこの後です。

グダグダになりながらも、何とか「お食事処」スーパーの試食コーナーへ。
この前には何と足湯に案内してもらった。

ところが、車がガス欠。
 
安田インター。寒くなってきた!やばい!と俺は思ってた。

インターを諦め、国道まで歩く。すると以前に自転車で旅をしていたおじさんにカップラーメンと134円をもらった。小銭は全部あげるね。と車で話してて、降りて財布を見たらおじさんがズッコケてた。罪滅ぼし(?)にとくれたのがこのラーメン。神の味。

腹も膨れりゃ、元気にもなるさ!基本はバカだもの。

そして、感動のプリン。男の友情の味。

快適なSAでの睡眠後、福島へ。
成功率は高いものの、車が来ずトランプにて色々賭ける。
よっつん、弱かった。

世界一の弁当。若者よ、君は俺より上である。

仙台に向けてのラストハンティング。

楽しかった。
という一言では言い尽くせないドラマがずっと続いて疲れた。(笑)
ヒッチハイクで3日間なんて、本当に簡単なことです。
所持金ゼロで、野宿なんて、なんでもないことです。
でも、ちょっとの旅で「当たり前」のありがたみが分かりました。
吉田さんが、
「海外でやって来たら本物!今度土産話し聞かせてね。」
って言ってた。そうだろうなぁ、と想像しただけで分かる。
そう思えるだけでも良かった。
行って良かった。
お金がないなら、頑張ればいい。
頑張れないなら我慢すればいい。
車がなければどこまでも歩けばいい。
簡単なことさ。
ね?

仔虎

2009-05-13 21:37:57 | Weblog
肉が喰いてぇ!
というヒッチハイカーの名残感情で仔虎に来た。
中村社長が手作り杏仁アイスを作ってくれた。
そして、ヒッチハイカーの名残癖でお金を忘れた!
しかし、大丈夫。
VISAがある。
旨かった~

感謝

2009-05-13 03:02:22 | Weblog
皆さん、本当にありがとうございました。
毎日に感謝です。
こんなにも嬉しい誕生日はありませんでした。
俺は初めて人前で泣いたと思います。
ゆっきぃ、即座にタオルをありがとう。
感謝しきれないけど、酔っ払ってるから、もう無理。
明日、色々更新します。
俺はちゃらんぽらんな男です。
皆がいなきゃ駄目です。
困ったら何でも言ってください。
何でも、言ってください。
もうヘトヘトだぁ。
寝ます。