【純潔工房】 実用貞操帯製作
日本国内初の 本格的貞操帯製作及び既製品の修理調整を行う 「純潔工房」 のブログです。相談など、気軽にくださいね。
 



女性用貞操帯のフロントガードについて。

多くの貞操帯専門メーカーのフロントガードでは、中央に約10mm程度のスリットウインドーが設けられます。

装着時には、適度に圧迫がかかるように装着し、スリットからラビアを飛び出させるように、また、引き出して整えます。

もちろんこの状態でもSEXは不可能に封印されますが、性器先端やクリトリスは露出していますので、自慰は可能です。

ですから通常は自慰防止板をその上に装着して拘束するのが一般的ですが、ここでさまざまな問題も発生するようです。

まず、ラビアスリットの断面構造と仕上げ具合、自慰防止板との隙間やその強度などです。

各社それぞれの加工方法で製作していますが、ガードのステンレス板の厚みは 1.5mm程が多くラビアスリットの断面はその薄さゆえに、かなり性器の敏感な部分には影響を及ぼします。

1.5mmのスリットの開口部断面は、よく見れば角が丸められていなくて結構エッジが鋭く残っている状態の製品が多いのです。

ですから当然としてデリケートな性器の粘膜に接触してキズを作ったり痛みも発生することとなります。これでは常時装着はきついものになります。

素材板の厚みを大きくして、断面も丸みをつけて、つるつるに磨きあげた状態に作ってあれば、まったく問題は発生しませんが、エッジや薄さで、さまざまな矛盾が発生します。

それでは仮に 3.0mm のフロントガードを作ったとしましょう。

まず製品が手元に届いた時から、身体にあわせるために、きちんと曲げてきれいに密着するように加工しなければなりませんよね。

このときの作業は通常は麺棒などを使って、人力で何度も繰り返しながら行いますが、1.5mmの素材でもかなり硬く、自由に細かなカーブに調節することは大変です。
それが、3.0mmの素材になれば、もうこれは不可能としかいえない硬さになってしまいます。
また、1.5mmの場合は、装着中にはある程度の湾曲製で素材は身体の動きに追従してくれますが、さすがに3.0mmになれば全く追従湾曲は期待できませんから、よほどきれいに形にあっていなければ辛い装着感になってしまいます。

結局、各メーカーは、このような観点から自分自身で調節できる範囲の厚さで製造していることになりますね。

ですが、調節は出来る1.5mmのフロントガードのラビアスリットでは厚みが少なくて、性器に対しては点で接触している状態ですので、辛いものになっています。

ガードは薄くて曲げ加工がしやすくても、ラビアスリットでは着用感が辛いものになっていますが、これを解決するには、まずスリットの断面を半円断面の形に研磨することです。
そうすれば粘膜に接する部分の圧迫もかなり低下して痛みも発生しにくくなるでしょう。
また、更なる快適性を考えるなら、少し作業は面倒ですが、スリット部分の厚みを増やすために、スリットの外周に、新たにスリット形状と同じ形のステンレス板を重ね合わせて溶接し、厚みが適度になった状態で半球状に断面加工すれば可能です。

自慰防止板も、さまざまな形が販売されていますが、隙間の度合いをうまく調節しなければなりませんね。
悪戯を防ぐために、自慰防止板の両脇に櫛状のピンがつけられたものもあります。このタイプでは、浮き上がった形での装着ではその隙間にラビアの先端がもぐりこんでしまう形になって、座った時などに圧迫して、または、横ずれを起こせばすごく痛い目をしてしまいます。ですから、隙間を作らないように取り付けなければなりません。

自転車に乗れば当然に体重のかなりの割合がサドルから直接自慰防止板にかかってしまいます。この時自慰防止板は当然湾曲して、ラビアスリットとの間に挟まれることになります。これは痛いですね。
こうした場合は、自慰防止板に補強を加えて湾曲しないようにするか、強度の大きな厚さの板に作り変えて対応しなければなりません。

貞操帯をこれから求められる予定の方は、ご自分のライフパターンをさまざまな角度から分析されて、そのシーンに適合した製品を選定することが必要ですね。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
なるほど・・・ (モル)
2008-03-05 09:52:21
女性用は簡単だと思っていましたがなかなかおくが深いですね
男性、女性問わず面取りがしっかりしてれば装着感がグット良くなるのですが、そこは日本人ほど繊細ではないということでしようかね・・・

そうそう、ウエストの隙間は使わなくなったウエットスーツのズボンを輪切りにして腰に嵌め、その上からウエストベルトを着けて見ました
5mmのネオプレーンゴムなので丁度良い締め付け加減になり動くこともなくなりましたが
見てくれが悪いです(笑)
まったく伸縮しない金属を体に合わせるって大変ですね
 
 
 
ウエットスーツの (純潔工房 ( chasutity-factory ))
2008-03-05 18:33:59
モル さん

女性用のガードでは、スリットが無くて籠状のカバーで覆い隠す形の貞操帯もあります。
これは、スリットが無くて、圧迫は無く、開放的ですが、何も触れないので、宙に浮いたような感覚になり、なんともいえない絶望感が漂うみたいですよ。

ウエットスーツとはうまく考えましたね。
水は含まないので便利でしょ。

でも確か、表面は布の生地では?水大丈夫でしょうか?

私は一応 8.0mmの物を断面を丸めて当りをやわらかくして組み込んでいます。
 
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