陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

J.S.バッハ <主よ、人の望みの喜びよ>を聴く

2017-12-07 00:35:18 | 読書・映画・音楽

 12月に入ると、時折デパートあるいはスーパーなどでオルガン曲が流れる。ヨハン・セバスチャン・バッハの<主よ、人の望みの喜びよ>(Jesu, Joy of Man’s Desiring ; BWV 147; 1723 年)と言う曲だ。これは、バッハのカンタータ147番(6曲構成)の最後の部分で、元はコラール(合唱)として歌われた。

 この曲の名前や来歴は、「バッハ『主よ人の望みの喜びよ』楽曲分析―遠近感のある美しい響き―詳」にしく解説されている。
http://homepage3.nifty.com/utremi/Records/Records_Writing0112_2.html

 それで早速 Dudlei の演奏するオルガンで、この曲を聴いてみよう。



 J.S.バッハは、1685年3月21日に<ゲーテ街道>沿いの小さな町、アイゼナッハで生まれた。彼の家系は、音楽一家として知られる。この町には、立派な「バッハ記念館」が設立され、彼の過ごした家の内部再現や当時の楽器などが整然と展示されている。

 記念館のサーヴィスとして、定時に可愛いドイツ娘がそれらの楽器を用いて生演奏を聞かせてくれるし、親切な解説(ドイツ語のみ)を聞くことも出来る。バッハの作品をイヤホーンで楽しむ設備が充実している。建物の外には、バッハの等身大のブロンズ像が置かれていた。

 さて、青年になったバッハは、ヴァイマールの宮廷楽団に就職し、沢山の作曲も行った。1723年、請われてライプツィッヒに移り、セント・トーマス教会の音楽監督に就任、そこでこのカンタータを作曲した。同時に、オルガニストとしても活躍した。セント・トーマス教会は、質素ながら荘厳な雰囲気に溢れ、素晴らしいパイプオルガンが置かれていた。私は、同教会を訪問した記念にバッハの石膏像を購入した。

 ケルティック・ウーマン(Celtic Woman) のコラールで、もう一度この曲を味わいたい。このサウンド・グループは、4人のアイルランド娘とフィードラーで構成されている。



 バッハは、1750年にライプツィッヒで亡くなるが、生前多岐分野に亘って1000曲以上の作曲を行い、また優れたオルガン演奏家としても活躍した。彼がハンザ同盟の根拠地、リューベックを休暇で訪れた時、マリア教会にある8512本のパイプオルガンの音色に惚れ込んで、休暇を無視して長い間滞在したと言う逸話が残っている。

 後にバッハが「音楽の父」として評価されるようになった内容については、wikipediaに詳しい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BC%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F

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