風邪を引いたようで、咳（せき）が止まらない。インフルエンザの予防注射を受けていないので、温かくして眠ることにした。陽射しのある中だから眠りは浅くなる。夢の中で、女性が綺麗な声で歌っていた。聴いたことのある曲だなと思っていたら、＜アメイジング・グレイス＞だった。
この歌は、賛美歌集にも収録され、キリスト教圏ではよく知られている。特に、女性歌手により歌われることが多く、サラ・ブライトマン、ヘイリー・ウェステンラ、ナナ・ムスクーリ（ギリシャ出身）らの歌唱を YouTube で聴くことが出来る。日本では、今は亡き本田美奈子さんの歌唱が好まれているようだ。
本田美奈子 - アメイジング・グレイス
本田さんは、１９６７年の生まれ、高校を卒業後「アイドル歌手」として活躍したという（ Wikipedia による）。機会に恵まれて、ミュージカル舞台に立ち、幅広く人気を得た。この頃から、発声学や音域拡張の個人指導を受け、３オクターヴで歌えるようになったらしい。実に刻苦勉励、大いなる努力の人である。
１９９０年代後半には、クラッシック・クロスオーバー分野に関心を深め、サラ・ブライトマンを尊敬していたらしい。彼女の歌った＜アメイジング・グレイス＞は多くの人々に高く評価された。
この動画は、２００４年１１月に六本木で行われたコンサートのものだが、翌年１月に彼女は骨髄性白血病を発症、入退院を繰り返しながら治療に励んだが、惜しくも２００５年１１月に他界した。享年３８歳。それ故、この動画は彼女の最後のコンサートを記録したものである。
ネイティヴ・スピーカーの歌った例として、 ナナ・ムスクーリの歌唱を次の動画で聴くことが出来る。
nana mouskouri - amazing grace
