猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

恐怖分子

2015-05-16 04:47:42 | 日記
1986年の台湾映画「恐怖分子」を観にいった。
銃声が響き渡る朝。警察の手入れから逃げ出した不良少女シューアン。その姿を偶然
カメラでとらえたシャオチェン。上司の突然の死に出世のチャンスを見出す医師のリー
チョンと、スランプに苦しむ小説家の妻イーフェン。彼女の元恋人シェン。リーチョンの
友人クー警部。シューアンがかけたいたずら電話をきっかけに、何のつながりもなかった
人々の間に奇妙な連鎖反応が生じ始める。

日本では1996年に一部の映画館で上映されたこの映画、私はレンタルビデオで観たの
だが、今回デジタルリマスター版で上映ということで、とても楽しみにして観にいった。
なにしろこの映画、DVDが出ていないのだ。何故こんな傑作をDVD化しないのだろう。
舞台は暑い台北の夏。警察の手入れから逃げ出し、足を骨折しながらも逃げる不良
少女を、偶然撮影したカメラマン。仕事にしか興味のない医師と、スランプに苦しむ小
説家のその妻。主だった登場人物は7人ほどである。不良少女がかけたいたずら電話
が元で、何の接点もなかったこれらの人々に、奇妙な関係が生じてくる。
電話によって、夫の浮気を疑う小説家の妻は、元恋人とよりが戻ってしまい、夫の元を
離れようとする。引き止めようとする夫は、仕事の悩みもあり、精神的に追い詰められ
ていく。
群像劇というのだろうか、1人1人の事情が絡み合って、糸を張っていく様子はスリリング
である。何故そうなっていったのか。いたずら電話がなければ、何も起きなかったのか。
都会に生きる人々の孤独や不安、犯罪に走る様子が重苦しく描かれていて、ユニーク
でおもしろい物語だ。
この映画は長い間DVD化されていなかったが、やっと発売されたようで、喜ばしい
ことだ。



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