猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ウィッカーマン

2019-08-20 22:04:50 | 日記
1973年のイギリス映画「ウィッカーマン」。

スコットランド・ハイランド地方西部の警察に勤める巡査部長ニール・ハウイー
(エドワード・ウッドワード)は、ヘブリディーズ諸島のサマーアイルという孤島
で行方不明になった少女ローワン・モリソンを捜して欲しいという匿名の手紙を
受け取った。ハウイーが飛行艇で向かった先で見たものは、島の領主サマーアイ
ル卿(クリストファー・リー)の元でキリスト教の普及以前のケルト的自然崇拝や
多神教が復活していた風景だった。彼らは太陽を信仰し、子供たちに生殖と豊作
を願うための性的なまじないを教え、大人たちは裸で性的な儀式に参加していた。
ハウイーは厳格なキリスト教徒であったため、これらの風習に衝撃と嫌悪を隠せ
なかった。そして、島の誰もがローワンという少女はいない、見たことがないと
口を揃えるのだった。

これもカルト的な人気がある映画らしい。2006年にアメリカでリメイクされて
いる。サマーアイルという孤島から行方不明の少女を捜して欲しいという手紙を
受け取った警官ハウイーは、現地へ向かうが、そこで目にしたものは衝撃的な光
景だった。キリスト教の信仰以前の自然崇拝や多神教、そして行われている儀式
などは、厳格なキリスト教徒であるハウイーには淫乱なものに思えた。ハウイー
は手紙に同封されていた少女の写真を島の人々に見せるが、皆一様にこんな少女
はいないと言う。不審なものを感じたハウイーは島の宿に泊まることにする。
とにかく奇妙な映画だった。奇妙な宗教、奇妙な慣習、奇妙な踊り。島はのどか
で美しいが、島民の行動はおかしいのである。こんな島に来たら、キリスト教徒
でなくても気が変になりそうだ。皆から慕われている領主役にクリストファー・
リーがぴったりである。吸血鬼俳優の彼だが、紳士的な領主役がとても似合って
いる。本人の素顔も典型的なイギリス紳士だったそうだ。
ハウイーが捜査を続けていく中で、少女は豊作を願ういけにえにされた、あるい
はこれからされるのではないかという疑念が生じる。恐ろしいことだ。ハウイー
は何とかして少女を助けるために、手がかりを掴もうとする。ハウイー役のエド
ワード・ウッドワードの演技もいい。孤立無援の中で少女を救おうと奔走する様
子が迫真である。
おもしろく、恐ろしい映画だった。イギリスってたまに変わった映画を作るなあ。
何とも衝撃的で後味の悪い物語だった。


ピーター・フォンダが亡くなった。つい最近「ユージュアル・ネイバー」という
映画でかっこいいおじいさん役を見たばかりだったのに。私は彼の代表作「イー
ジー・ライダー」は観ていないのだが、「世にも怪奇な物語」が印象に残ってい
る。長身で脚が長くてスリムで、端正な顔立ちの素敵な人だったなあ。




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