シャーロットの涙

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今日と明日の間で

2012-01-10 21:56:04 | 映画「か」行の作品
孤高のバレエダンサー

本作が今年の初劇場鑑賞作品となりました。
といってもこれは映画を観たというよりも、ドキュメンタリーでダンスを観てる感覚な作品で。首藤康之という人そのものを観てる感覚で。あまり映画的な捻った演出もないドキュメンタリー作品。
例によって何の前情報も入れる事なく観に行ってしまったので、椎名林檎の音楽が使われたっていうのも知らずにいたのでした。
で、観終わるまでどれが彼女の曲だかわからなかったという・・・w
というか冒頭と最後に首藤さんがソロで踊るスクリーンでは初披露の『Between Today and Tomorrow』という曲がそれだったのだけど、クラシックとタンゴのクロスオーバー的な感じで、哀愁がかったちょっと壮大な曲だったりして、ちと驚いたというのが本音;
それと舞台やダンスものというとカメラも固定だったり複数のカメラの切り返しで表情のUPを挿入したりするのが多かったりすると思っていたのだけど、この曲のカメラワークはとても浮遊感があって接近したり引いてみたり、まるで一緒に踊っているかのような感覚にしてくれたのでした。手ぶれで酔っちゃうというような、そういう浮遊感ではなくてね

で、正統派なドキュメンタリー作品だから本人の踊ってる姿は勿論の事、素顔と言葉がたくさんあって、彼のファンにはたまらなかったに違いない。勿論私にとっても。
やはりダンサーというと物凄くストイックなんだろうなってある程度は予想くらいしていたけど、彼は私の思ってる以上にバレエとか舞踊に対して余りにもまっすぐ真摯に向き合っていたのにはある意味衝撃的だったりした。
でもそういったところを直接的な周囲の彼に対する思いとか解説でとか本作の描き方で感じたわけでもなく、カメラの前で見せる首藤さんの表情や目力でそれが伝わってきた感じ。
カメラを意識せずそれを見せてくれてるんだろうなって思えるところがあってなんだかちょっと嬉しくなったり。

やはり自分も真剣な時って周えの人を寄せ付けない雰囲気を醸しだしちゃうようなところがあるし、カメラの前で素の自分を曝け出すっていうのはある程度撮る側との信頼関係がなければ難しい作業だという気がするし。
そう、信頼関係を作るのも作品を創りあげていく作業も同じで、多分首藤さんってじっくりゆっくり構築していく人なんだろうなって思うというか、それは劇中でも彼を語るシーンで色んな方が口にしてるの。

それとバレエ雑誌のインタビュー等のプライベートなQ&Aで知ったりするプリンシパルな人たちって、意外と私が思う以上に普通の人だったりするっていうのはよくあるし、首藤さんもそれに違わず普通によく笑ったり自分の気持ちを言ったりするし普通のダンサーの一面ものぞかせてくれてはいて、それに対して私も自分を重ねられる一面があるなって思って共感し、それ自体がとっても嬉しかったりしたのだけど…なんというか、そう感じた以上に彼は私が今までに好きになったダンサーの中ではズバ抜けて高尚すぎちゃって、やっぱり近寄りがたいというか迂闊に近寄れないお方だって改めて思ったりして。いえ、そんな近寄れる機会なんて多分ないとは思いますけど;(でも近寄ってみたいーw)

目で物事を語れる人ってあまり知らない。スクリーンのドアップに耐えられるあんなに綺麗な肌をしているすっぴんの40歳男性も知らない。爆
筋肉が美しくて体が本当の意味で色気で満たされていて素敵って心底思うお方です。今後も彼の作品を観られる機会があったらぜひとも間近で観てみたい。

惚れなおしちゃた


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上映時間 88分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(スタイルジャム)
初公開年月 2012/01/07
ジャンル ドキュメンタリー

監督: 小林潤子
プロデューサー: 石川朋子 エグゼクティブプロデューサー: 甲斐真樹
撮影: 大高明毅 テーマ音楽: 椎名林檎 『Between Today and Tomorrow』
出演: 首藤康之 中村恩恵 小野寺修二 斎藤友佳理

日本を代表する世界的トップダンサーの一人、首藤康之の魅力に迫るドキュメンタリー映画。新作『時の庭』に始まり、『空白に落ちた男』、『アポクリフ』と続いた2010年の活動を追うとともに、椎名林檎の曲と中村恩恵の振付で本作のために新たに振り付けられたソロ作品『Between Today and Tomorrow』も収録し、バレエにかける情熱とその素顔を明らかにしていく。(allcinemaより)




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4 コメント

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あらびっくり!! (sakura)
2012-01-19 23:19:17
以前は時々更新になっているのカと、時々のぞいていたのですが、ずっと無かったので暫く来ていなかったら・・・ビックリ、更新されていたのですね。
名前欄、なんという名前(自分の)だったのか少しの間考えちゃいました^^;
弦は大丈夫でしたか?
傷になっていなければ良いのですが・・・

首藤さんファンにとっては永久保存したい映像のようですね。

>目で物事を語れる人ってあまり知らない
そういう魅力は好きです。
sakuraさん (シャーロット)
2012-01-21 16:50:21
こんにちはー。お返事遅くなってすみません;

はい、たまーーーに更新しようと頑張ってますw
なので、たま---には覗きにきてくださいね

傷はだいぶ目立たなくなってきました。
張弦していた時に傷を作ってしまったようです。

そうそう、この映画ではとっても素敵な首藤さんが見られます。
私は、マシューのSWANの王子役が初めての彼でした。その後東京バレエ団の作品でいくつか。
今回のは未見の作品ばかりでしたので嬉しかったのでした。

彼はとってもエモーショナル。
目力もすごいですー。
行って来ました! (rose_chocolat)
2012-01-29 14:53:23
シャーロットさんはダンスされてるから、余計にこの映画って沁みたんじゃないでしょうか。
全然わからない私ですらすごいと思いましたもん。

孤高だけどドアはちゃんと開けている、というところがいいですよね。
自分を保つためには何でもかんでも受け入れればいいという訳ではないから。
首藤さんはそのスタンスの取り方がしっかりとできている方かなと思いました。
rose_chocolatさん (シャーロット)
2012-01-30 23:28:31
お返事が遅くなってすみません;

そうですね、私も踊るという事に対しては、今の状況だとアンテナが少し高く張ってあるので、余計に細かいところを感じ取っていたかもしれません。

そう、この時の首藤さんはなんとなくですが、心に少し余裕があって開放的になってるって感じますよね。だから映画を撮ってもいいかなって思ってくださったのでしょうし。

でも、やはりカメラがずっと自分に向けられているっていうのは気になるもので。
きっと線引をきちんと取り決めた上での撮影だったのでしょうね。

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