シャーロットの涙

☆映画と音楽、その他、芸術鑑賞記録と残しておきたい日々の雑記☆

青い棘

2005-11-02 22:06:29 | 映画「あ」行の作品
LOVE IN THOUGHTS …ヨーロッパでは結構評価が高いのかな。いろんな賞を獲得してるらしい。

2004年ヴェローナ映画祭最優秀作品賞
2004年ドイツ・ニューフェイス賞監督賞
2004年ヨーロッパ映画賞観客選出最優秀男優賞(ダニエル・ブリュール)
2004年コペンハーゲン国際映画祭最優秀女優賞(アンナ・マリア・ミューエ)
2005年ドイツ映画批評家協会賞最優秀男優賞(アウグスト・ディール)

パウル…ダニエル・ブリュール
ギュンター…アウグスト・ディール
ヒルデ…アンナ・マリア・ミューエ
ハンス…トゥーレ・リンハート
エリ…ヤナ・パラスケ

監督…アヒム・フォン・ボリエス
脚本…アヒム・フォン・ボリエス ヘンドリック・ハンドレーグテン
撮影…ユッタ・ポールマン
美術…ウルリカ・アンダーソン
音楽…トーマス・ファイナー インゴ・L・フレンチェル


1927年の夏 パウルはギュンターに誘われ湖畔の別荘で週末を過すことになった。そこにはギュンターの妹、美しいヒルデがいた。…実話に基づくお話。
 
多角関係、同性愛、セックス、そこに渦巻くジェラシーと葛藤を、ドイツの新進俳優達が繊細な心理描写で美しい風景と共に描いていく作品

あまり自分的には感情移入ができる年齢ではないので、思い出して…というところ。ハイティーン(え、死語?!)なら、1927年だろうが2005年だろうが、あまり考えてる事は変わらないと思う。ただこの作品の時代は第一次世界大戦が絡んでいたり、政治政権崩壊や、経済崩壊が若い世代にもかなり身近に直結していて、「死」というものや「貧困」が背中合わせだったりしたから、もっと心は大人びていたのだと思う。

実際のパウロの写真は、どちらかというとギュンター役のアウグスト・ディールの方に似ている感じ。とても19歳には見えない。労働者階級の生まれであっても独力で上流階級の人だけが通う学校に入学し、内省的な詩人であり哲学的な事をいつも考えていたのかもしれないような人間。ギュンターは上流階級の育ちで、高慢で向こう見ず。二人は対照的だが、ともに愛や人生の頂点を、そしてそれらが一瞬に終わる時を探し求めていた。

ギュンターの元恋人はハンス(♂) ハンスと付き合う妹のヒルデ。ヒルデに恋するパウロ。パウロに恋するエリ。多角関係と同性愛、愛のないセックス、そして酒。これらは未知なる物への憧れのようなもの。大人から言わせれば単なる興味本位なのかもしれない。

ヒルデは自由奔放で恋多き女性であり「両手いっぱいの男が欲しい」と言うのに対して、エリは「一人の人を愛したい」と言う。
ヒルデのようなタイプは何人愛されてもきっと満足できない、受身のタイプ。エリは逆に、愛されることよりも自分が愛していることが重要な投げ手タイプ。


若いってとことん我がままになれる。自己中心的な考えしか出来ず、両極端。YesかNoかしかない。曖昧さが許されないのだ。
大人になるって、そこらへんがアバウトになるというか、許せる…ということなのかもしれない。

ギュンターいわく、「真の幸せは、おそらく一生に一度しかない。一度きりだ。その後は罰が待っている。厳しい罰だ。幸福の瞬間を一生忘れられない罰だ」…19歳がさらりと言ってのける言葉?

しがらみを持つとそれらは忘れられなくなる。それらを追って辛い一生をおくる事から逃げることしか考えられなかったのは、大人になりきれていない若さなのかもしれない。人は「得る努力」は惜しまないが、「捨てる勇気」は持つ事が難しいのかもしれない。

年を重ねればしがらみも増える。それらの重圧に耐えうるだけの精神力は、もちろん生きていなければ養えない。気がついたら、捨てられていた、と言う感じなのかもしれないけど。

 
若さとは輝きを出す前の原石であり、熟す前の固いが実はみずみずしい果実のようであり、走り出す駿馬のようだ。そう、走り出したら止まらないのだ。


この作品の、自然を温かく写し出す光の捉え方、ささやかな風の音や木のきしむ様を見事に表現する所は個人的にはとても気に入っている。ドイツの自然豊かな所と、日常生活の生活感さえも美術的になってしまうところも、非常に私にとっては心地よく感じてしまう。


若さゆえの残酷さ、満たされない想いゆえのジェラシー、恋愛という未知なる物への興味。これらを皆乗り越えて大人になり、しがらみと言う罰を背負って生きていく。そしていつか若い世代に「許し」と言う愛を伝えることが出来るようになるまで…












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20 コメント

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こんばんは (リカ)
2005-11-03 22:51:01
私もパウルよりも、ギュンターにひかれました。

彼の幸せにまつわるセリフは、確かに普通の19歳のいう言葉ではないですよね。

彼のしたことは若気の至りと言ってしまえばそれまでだけど、

素直にかっこいいな、と思ってしまいました。

こちらからもTBさせていただきますね。
Unknown (charlotte)
2005-11-03 23:37:03
リカさん

ギュンター、絵になってましたよね。

あと20年若かったらなあ…惚れていたかも…?

彼にはあれが精一杯生きた証であったのかもしれませんが、生きる選択をした上でもっと違う何かをみつけてほしかったなあと思います。
こんばんは (chatelaine)
2005-11-14 01:26:56
TBありがとうございました。

アウグスト・ディール、はじめてみる俳優さんでしたが、病んだ感じがサマになっていましたね。

おっしゃるとおり、とても達観した19歳で、昔はいまより娯楽が少なかったぶん、内面を見つめることが多かったんだろうなぁと思いました。
お返事 (charlotte)
2005-11-14 12:41:44
chatelainさん

こんにちは。やはり、アウグスト君のダークな所がきになりますよね。(笑)

ギュンターという青年に妙にマッチしてますもん。

本人には頂点に立った後の、未来がなかったという感じですが、若いというのは頂点ではないですよね!

・・・年取った自分にもまだ頂点は見えませ~ん。

今後ともどうぞよろしく。
こんばんは♪ (ミチ)
2006-03-28 21:18:37
昨年の11月にご覧になったんですね~。

てっきり主役の二人の愛を描いていると思っていたら違っていました(汗)

この映画、私にとっては未消化です。

ギムナジウム物は大好きなのに、どうして乗れなかったのかなぁ?といまだに考え中です。

多分ギュンターの若くて青い考え方が感覚的にも理解できなかったからかなぁ?



先ほど映画のことを語る友人から電話があって、この映画のことを話したばかりです。

彼女はパウルの気持ちがよく分かると申しておりました。

「その理由は?」と聞いたら、「娘を塾へ迎えに行くので30分後にもう一度電話するね」ですって(笑)

いままでこの友人としか映画のことを話せなかったのですが、今ではこうやってたくさんの人と映画について語れるのが嬉しいです!

これからもよろしくね~。
未消化・・・ (charlotte)
2006-03-28 21:43:10
ミチさん

結構色々考えた作品だったかもしれません。

ちょっと記憶がいつものように薄れてきていますが…笑

頂点に立ってしまうとそこから落ちていくのが辛く感じるのでしょう。頂点がどこかという設定は人ぞれぞれだと思うのですが、幸福の瞬間を忘れないでいられるというのは個人的にはこの上ない幸せだと思うのですけどね。

逃げているだけの姿にも写ってしまうような気もするし。

実はこの作品、感想を書くのも一苦労したような…

未消化になる気持ちなんとなくわかりますよ。



ミチさんのところ、コメントがNOだったので、TBつけたらまずかったかなと思ってました。ごめんなさい、忙しいところおよびたてして…

映画についてあれこれ語り合える人って意外に少ないのかもしれません。感覚が合う相手というか…

顔が見えない分、気も使いますが逆に見えないからこそ言えるという利点もあるかなとも思ったり。

いつも気の利いたコメントをありがとうございます。

ミチさんのところが大人気なのがよくわかる気がします。

ミニシアター系はどうしてもこちらの方が早く公開されますから、地方の方にはちょっと申し訳ない気持ちでいっぱいですよ~記事はいつも拝見させていただいてます。

いつでも飛んで行きます
何度もゴメンなさい (ミチ)
2006-03-28 22:25:49
「コメントがNOになってる」ですって~~~?

と思って記事を見てみたら、ホントに「NO」になっていて自分でもビックリでした。

何かの拍子に押し間違えたんですね(汗)



先ほどまで前のコメントに出て来た映画の友人と語っていたのですが、

「ダニエル・ブリュールはいつも『所在のなさ』の演技がとても上手くて、今回も上流階級の友人たちの中での『所在のなさ』を感じさせてくれた。」というのです。

そして第三の男ハンスの、美しいけれども品がなくて兄妹を手玉に取っている存在をもっと見たかったね~というのが共通意見でした(笑)

どこまでもデカダンスが好きな私たちです。



で、「ブロークバック~」は彼女にとっては今までのイギリスとかのゲイ物に比べたらキツかったって。

イギリス物では上流階級のたしなみもしくは嗜好として男同士の関係が描かれるけれど、「ブロークバック~」はもろ一般市民の男同士だったので。

彼ら二人の関係は「愛情」だけではなくて、育ちの中で空いた穴を埋めるような「片割れ」を見つけたような結びつきじゃないの?と言っていましたが、そういう部分もあるかなぁ?

私は純粋な愛情だけなのかなと思いましたが。



私にとっては、どちらの映画も人と語り合うことによっていろんなことに気付かされて未消化だった自分の意見がしっかりしてくるような気がします。

ダニエル・ブリュール (charlotte)
2006-03-28 22:59:58
ミチさん

何度でもウェルカム!

ところで、ダニエルの所在のなさ・・・う~、なるほど!

例によってうなりましたわ。

先日フランス映画祭で「戦場のアリア」を見ました。ダニエルも出演してますが、そこでの彼の演技には、やはりそのようなものともとれる、何かと何かの間でさまよう姿が感じられました!

これも機会があったらぜひご覧下さいね。ミチさんのお近くでも上映される事を祈りますわ



ブロークバック・・・。

私もお友達の意見に同感。愛情よりも孤独という心の隙間を埋める存在かなと思ってました。

愛情だけならすぐにでも二人ともお互いに離婚をして、一緒に牧場をやっていたのだと思うのです。

密会で心の孤独感を埋める事により、精神的に普通の男として自分を保てたのではないかと思うのですよね。

イニスは妻に気付かれてしまったので、離婚は自分本位ではなかったと思います。

・・・ブロークバック談義になってしまった・・・



人の意見を聞くと自分も整理できますよね。

いつもありがとうございます。改めて今後ともどうぞよろしく
ギュンター (kossy)
2006-03-31 10:18:00
第一次大戦の借金がいっぱいあった時代のドイツですよね。

本来ならばその状況をも描いたほうがわかりやすいと思うのですが、ヨーロッパのほうではみんな知っていることなんでしょうかね~こんな時代だったらナチスが台頭してきたのも当然だったのかなぁ・・・むぅ~ん。
むぅ~ん… (charlotte)
2006-03-31 14:43:38
kossyさん

あまり記憶がなくなってきましたが、確かに時代背景についてはあまり語られていなかったようでしたね。

ちょっと殺伐とした空気だけはなんとなく覚えてますが、ギュンターとヒルデ、ともに孤独な感じはドイツという病んだ国の象徴にもとれます。

そうそう、なんでハンスがモテルのか私には謎だったことを思い出しました!そんなにいい男だったかなあ・・・

それと、あの麦畑のシーンが「ブロークバック…」にリンクしちゃうんだけど…←「むぎばたけ」って題名は駄目?爆

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