渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 



朝 家の窓から駐車場の車をみると
フロントガラスも屋根もすっかり露に覆われていた。

久々に嫁と映画を見に行った行き帰り
ウインドウ越しの空は透明度をましていて
海の色はずいぶん濃く深くなったことに気がついた。

いつまでも暖かくて実感のないコノ秋も
一雨一雨昼夜の寒暖の差は開いてきて
大雪山の頂に雪が降ったとのラジオからの便りに
やっぱり今年もちゃんと秋は来ていて
やっぱり冬はその後ろで てぐすねひいて南下を伺っているらしい。

携帯に知人がサケをくれると連絡が入った。
今夜の夕食は鍋にしようと話がまとまった。
帰り道頂いたサケは まだ銀毛で 鍋にするには惜しいくらい油ものっていそう。



帰宅すると
まどぎわには月観に飾ったほおづき。
西日に照らされて赤く輝いていたので写真を撮りたくなった。

『ほおづき』 漢字で書くと『頬月』と書くのかな?
丸い実を月に見立てて 色は子供のほおの紅色  ということなのかな?

暮れ始めた日差しは朱味を増して
照らされるほおづきはいっそう紅い

『ほおづき ほおづき あしたは盆だ 赤いべべ着せる 
 種こも 汁こも みんな抜けろ・・』

子供のころ、母親がこんな歌を歌いながら 
ほおづきの実を手のひらでよく揉んで
実の中身を全部抜いた後
口の中で器用に膨らましたり縮めたりして
『ギュウギュウ』と音を鳴らしてくれたのを思い出した。
僕もずいぶん真似をしたけど一度も鳴ったためしがなかった。

アノ頃からもう何回秋が来たかは数えるのもおっくうなくらいだけど
頼りなくも暖かい秋の西日は
写真も記憶もセピア色に染めながら
曖昧な暖かいソノ記憶を掘り起こして
一足飛びで子供の頃の気持ちに戻してくれる。

でも今は僕の娘が
おばあちゃんなった僕の母親に
ほおづきのふうせんを作ってくれとせがんでいる。

母親は今もアノ歌を歌いながら
嬉しそうに、懐かしそうに
孫と一緒に頬月の実を 手のひらで揉んでいた。





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コメント
 
 
 
遠い記憶 (まったん)
2005-09-21 20:51:04


NAOさんのお人柄なんでしょうね。

リール・蕎麦・鮭といろいろ頂いてうらやまし~。



歌は無かったですが、ホウズキの記憶、私にもあります。

子供の頃、母親に教えてもらったのを覚えています。

懐かしく読ませていただきました。



こちらは、まだ半袖でエアコン付けてます。
 
 
 
おはやうございます (NAO)
2005-09-22 09:34:03
寒い朝になりました

ストーブをつけましたよ

あばら家には厳しい季節到来(^^;



不思議と子供のころの記憶って

残っているものですよね。



むかしのあそびって

なにについても歌が付き物だったですよね。



それぞれの地域や家族で微妙に違ってたりしてね。





 
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