渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 



奥に見え隠れするアレは・・
・・・・ん?フライロッドじゃないのか??

職場の帰り道、買い物ついでに遠回りした日に偶然見つけた町外れの骨董店
小さな店だけど、どこと無く気品があるような雰囲気 その周りだけ空気の温度が5度くらい低いような、そんな雰囲気の骨董店

何気にショーウインドウを覗くと・・
整然と陳列された価値の高そうな骨董品の数々
その奥の壁にフライロッドのグリップが見え隠れしている・・・・
リールシートの位置からしてフライロッドに間違いないよなあ、、

店の一番奥の壁に、接がれた状態の竿がかけられているようだ

やっぱり あれはフライロッドだよなあ・・
きっとメイプルだと思うリールシートが裸電球の明かりに照らされて美しく光ってる

もしかしたらとんでもない名品なのでは??? と想像だけは十二分に膨らんでいるのだが、古めかしい雰囲気の店のドアを開けるのはちょっと勇気がいるし
とんでもない値段が付いていそうだし、、
頑固おやじみたいな店主が出てきて難しいコトでも言われそうだ・・

それでも次の日も次の日も何故か骨董店のあのロッドが気になって仕方が無い
いつのまにか遠回りして 窓際に張り付いて顔を伸ばすように覗き込んでロッドを見てる

今日も帰り道に
窓際からいつものごとく竿を見ていると 『お客様・・』
後ろから声をかけられた

慌てて振り向くと、和服姿の女性が立ってる
気品のある美しい女性 年のころなら40がらみ??といったところだろうか・・
慌てて謝る僕に、彼女は『ドウゾ、よろしければ店内に・・』

どうやらこの女性がこのお店の店主らしい

彼女に導かれて僕はようやくこのお店のドアをくぐった・・

いかにも高価そうなアンティークな家具や皿が飾られた店内
僕はそんな数々の展示品に世辞も言わずに
店の一番奥へ歩み寄ると竿の前に立った

やっぱりフライロッドだ、、
綺麗な六角竿 

奥の一角だけは古いリールや竿で飾られていた 古そうなランディングネットもある
クラッシクスタイルの毛鉤もたくさん飾額されてる
この店の店主は毛鉤釣りの趣味でもあるのだろうか? 

飾られたその竿の怪しい美しさに見とれていると  店主が僕に話しかけた

『毛鉤釣りをされるんですか?』

振り向きもせずにうなずく僕に彼女は続けてこう言った

『この竿は名工が仕立てた竿なんですよ・・』

僕はなんという名前の職人かを尋ねたが、彼女の教えてくれた名前は聞いたことが無かった

『あまり知られてはいませんが、若い天才的な竹竿職人だったそうです、、
でも、早くに亡くなってしまい、一般に出回っている竿の本数もわずかだそうですよ・・』

この竿のほかにももっと年代モノや、有名どころのサインの入った竿が幾本も飾ってあったけど僕の視線はこの若いビルダーの作った竿以外には向かなかった
竿の魅力に吸い込まれるような不思議な心境だった・・

『よほどこの竿がお気に入りなんですね・・』

ハイ、、とても美しい竿ですよね、、と僕が答えると


『美しいだけじゃなく、実はこの竿には不思議な力があるんです、、 』

不思議な力??
振り向く僕に店主はニコニコと微笑みながら

『ハイ、この竿は絶対に釣れる竿なんです。。』

絶対に釣れる竿??
普通なら冗談に他ならない店主の言葉にも何故か説得力を感じてしまう
それくらいこの竿には魅力がある・・不思議な魅力が・・・



つづく。。













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接着が終わって、荒削りが済んだ段階です

CCSP2007です

網の部分の長径は25センチ 
     短径は13センチ

写真の写し方でグリップが長めに見えますが
長径以外(グリップ)の実寸は20センチ
全長45センチくらいのフレームです(それでもちょっと長めですけどね)

素材は 黒檀と一部だけタモの如鱗杢

ちょっとセミロンググリップというか、首が長いんですけど
全体のバランスとしては悪くは無いと思うんですが
首が長いのにはチト理由があります

それは、魚を掬って写すときには・・

意図的にコンナ感じになるからです(笑
写真を写すときには縦のグリップはまったく写りません(笑
ある意味、グリップ材はタモの部分だけとも言えます。。
フレームだけのランディングネット・・




まだ荒削りの段階なので、フレームはもう少し薄くなるようにしたいと思います
多少
グリップが長めですが重量バランスもかねてこれくらいがいい感じかな??
この辺はご相談の上決めます。。



CCSPは、もともとナイフ(短刀)がイメージの原型なので、グリップは握りやすいやわらかい曲線で
フレームは 角を残して鋭角な感じにして、(刃の感じ)
グリップとフレームのコントラストををはっきりさせるつもりです

本当に好き嫌いのはっきりしそうなランディングネットですよねえ(^^;

でも、使い手の方が望んでくれるわけですから
僕は自信を持って送り出すのです!

形を締めて塗装に入ります。。



それにしても、今日は暑かったですね、、
長万部にいく用件があったのですが、途中黒松内経由で朱太川を見てきたのですが
既に渇水気味・・

尻別も引き出したらあっという間かもしれませんよねえ、、


そうそう、カテゴリーの手仕事手なぐさみの記事数が多くて過去記事の選別が面倒になってきたので新しく ランディングネット 等々増やしてみましたが
まだ仕分け作業が終わってません
もう少しお待ちください・・(待ってないか(^^;;
自分のためにやってます(笑















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