渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 



暗闇の先にほんの少し光がさした気がした

そのとたんに周りの景色はまぶたを開けたかのように眩しく一変した

トンネルの中だと思っていたのは実は気のせいで

本当は真っ黒なサングラスをかけて、サングラス越しに前を見ていたに過ぎないと気が付いた

いつの間にかサングラスをかけていたのは実は自分自身で

景色は最初から光に溢れていたらしい

心の痛みも 眠れない夜も 全ては自分の弱い心が作り上げた蜃気楼だったのかと
いまさらながら苦笑いしても仕方が無い

でも きっかけの小さな光が差さなかったとしたら
やっぱり今でも真っ暗闇の中手探りで怯えていたのかと思えば
人間というのは(僕は)なんと脆弱な生き物だろうか

モットツヨクナリタイ 



夕焼けの西の空に今にも切れそうなくらい細い月が浮かんでいた

おそらく明日は新月なんだろうな

いや、夕方に見えるのだから新月を超えた月か

新月の夜
月は見えないだけでちゃんとそこに浮かんでいる

そして、また生まれ変わったように少しずつ光を取り戻していくんだ

『落ち込んでも挫折しても
またそこから立ち上がったら 立ち上がることが出来ればそれでいいじゃない
底を知ることも人間心を育てることになるかもしれないよ』

ウインドウ越しに
今にも消えそうな頼りない月が
本当にちっぽけな悩みを抱えて怯えていた僕を励ましてくれたような気がした
頼りなくても また明るくなろうと頑張っている月だもの

よくみると まぶたを閉じたかのような 優しい月だと気が付いた
月にウインクされるのも悪くないよね(笑




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