渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 



北海道はトラウト天国!なんて言葉は嘘でしょ?

北海道はトラウト天国!なんて言葉は嘘でしょ?
なんて思っているけど、あながちソウでもないのかもしれない
僕は住んでいるからソウ感じないだけで、ソコを離れた人なら、また訪れた人なら判るのかも
ソノ場合の天国は魚から見た天国じゃなくてあくまでも釣り人側の話なんだけど
魚にとってはさもすれば天国に行きかねないのだから縁起の良い言葉ではないでしょう
僕もあまりよい言葉とは思えないけど(^^;


東京で夢を追いかけている甥がいる
21歳、、夢と言ってもある意味途方も無いような夢  でも
若くて独身のうちなら?(じゃなくてもいいけど)おもいっきり夢を追いかける時期があってもいい
エスカレータ式に家業を継いだ僕にとってはある意味とっても羨ましい限りだ

彼は小さな頃からのルアーフィッシャー
そして夢を追いかける代償に北海道に置いていったものは
故郷と家族と彼女、、、
それとルアーのタックル一式

アチラではすかり渓流とは隔絶した生活だそうで、時折無性に北海道の清き流れが恋しくなるらしい

ソノ甥が久々に北海道に帰ってくる
こっちで何がしかオーディションがあるらしく、ソノ前に僕の所に寄って渓流魚を釣りたいとのこと・・

11日にコチラにやってきて、今回はフライで釣りたいとのたまう
ルアーでやってくれれば僕も竿を持って遊べるのだが、フライとなると彼は素人
一から十まで手取り足取りガイドに徹さなければならないじゃないか

しかし、新しいウエーダーまで買いこんでいるというわけだから、ナントカ釣らしてあげたいけど・・・コチラは9日に集中豪雨で予定していた川も大増水 、低温、小雨、、なわけで、昨日はまったくの ボ でありました・・

そして、本日
僕は仕事でホントは釣りになどいけないのだが、明日帰る彼が多少なりとも不憫なので?
時刻は既に4時を越えていたけど曇り空ながらも日の長い六月中旬
昨日よりはちょっぴり温かいわけで、、なんとか近くの沢で一尾渓流魚に逢わせてあげたい、、と 車を走らせたわけです

川は多少増水ながらも釣りにはなりそう
ドライフライであっち流せ、コッチ流せとウルサク指示いたしますが、まるきり反応が・・
しかし甥も初心者に近いわりにはなかなか懸命にやっております

それにしても最近2回も立て続けに降った集中豪雨 よほど凄まじかったらしく
ここ数年来見たことが無いくらい川の形が変わっていた、、


でも気温は随分低いのに蜻蛉が踊っていて



つれそうな予感?  か??

そして
次のポイントで幾投目かのフライに、コポっと魚が出た!
『でた!!』と大声の僕、、フライを見ていなかった様子の甥(^^;
合わせが遅い!!それに慌てた甥はとんでもない勢いで大あわせ・・フライはすっぽ抜けて・・・
ソノ後いくら流しても魚は無反応、、

ソノ後も
夕闇に追い立てられるように良い場所だけを拾い釣りあがり、、でもやっぱりダメ

そして大本命の大場所に到着


ここなら釣れるでしょう

何度か流すも無反応、、でもそのとき・・左側の奥で パシャ!っとライズが、、
おお、、

水気をふき取ったフライに浮力材を再度つけて、、、

甥の放ったフライはライズの場所より左に40センチくらいズレて落ちた
でも、ソノ途端に横っ飛びで勢いよく飛び出した魚に慌てた甥は今度は早合わせ(^^;
フライは中を舞うのみ、、
『触った?』
『触ってない』
『なら、場所を休めてもう一回流そう』

そして再度トライ、、
『パチャ』
そして釣れたのは
 (甥の携帯で撮影)

ルアー好きの甥にあわせてくれたのか、ミノーサイズの可愛らしいイワナ
でも紛れも無く北海道の野生
甥にとってはフライで初めて釣ったイワナなのです、、


でもなあ、、さっきライズはもっと大きい魚だと思うのだが、、

ソノ後何度か流すも出ませんので、ホレ、チョット貸してみ・・
と竿を奪って投げると、、さっきの魚より大きなサイズが掛かってしまいました(^^;
やってしまった・・(確信犯的だが)

慌てて甥にロッドを渡して引きだけでも味わってもらい(笑
ネットインしたのは



22センチくらいかな?
おそらく最初のライズの主  神経質にフライに飛び掛りました

ゴメン、釣っちゃって(^^;
でも甥にロッドを渡してからフライがいったん外れて再度体に引っかかったらしく突然とんでもなく引いたようで
久々のパワフルな引きに甥はそれなりに満足したよう(笑




トラウト天国?北海道
いえいえ
天国と言うよりも 北海道のイワナはただ天使のごとく甥にも優しかったようで(^^;

車で15分の美しい小渓流
初心者にも優しい無垢な渓魚
頼りにならないウルサイガイド(笑

はてさて、彼は充分楽しんでいただけたのでしょうか?

心配後無用
甥も満足げで帰りの車中では『よかった~~、、ハラ減った~~!』の
連呼でありました(笑

いや、、もしかして僕に気を使って喜んで見せたのかも?
おそらく気遣ってくれたのでしょう
都会で揉まれて多少なりとも成長した甥の姿をチラッと感じた釣行となりました・・








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