渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 



先日の日曜の話  夕方時間が空いたので
西日の照らす沢に一人でぷらっと出かけた
日が長くなってきたので今からでも川にいける季節になったんだと実感

川はユキシロがきつくて釣れないのは分かっていたけど、溜まっていそうな場所から拾えればいいかな?ぐらいのキモチで

この川はトテモ小さな川で、お気楽にロッドを振るような川じゃないけど
コノアタリの川では比較的ユキシロの収まりも早いから毎年この時期だけいく川で
我が家から車で10分くらい

水はビリビリするくらい冷たいし
にごってるし
で、沈ませてチョンチョンとぶら下げながら歩くことしばし・・

釣果はコチラ
 
つめたい水にちぢこまって食い気のない虹鱒と ぼーっとしたイワナ

もう一尾結構良いサイズをかけたのだけれど沈んだ柳の枝に巻かれて鉤をはずされてしまった。

林道に出て車の場所まで戻ってから下流の堰堤にいって、堰堤の上から釣れない虹鱒を眺めながらキャスト練習をしていた。(柄にもなく)
帰ろうと戻りかけたら車が一台やってきて止まる
中から出てきたのは見覚えのある顔 あ OOさんだ・・
隣町の方で、フライをしていることは知っていたけど、特別親しいわけでもない、一緒に釣りに出かけたこともない。
OOさんが経営しているお店に行ったときにカウンターにフライボックスが置いてあって、それが元でフライの話に2、3度なったくらい
最近はお店に行くことも無かったし。

時間的には正直もう帰りたかったんだけど
いろいろとまくし立てられるように川の事やらフライの話やらをされた。
秘密のポイントがたくさんあって、行く度に大物大爆釣の話だ。
こんなのを釣っているんだと見せられた携帯電話の液晶の中には40センチはあろう大きなイワナが幾匹も幾匹も・・(スゴイ)
でも、OOさん、なんだか前とちょっと違う
ちょっとさびしそうだというか、人恋いしそうに話している

実は脳梗塞で入院していたらしい
なるほど、失礼だがどこかそんなふうに見えるかも・・

病気をしてから仕事や釣りの事を深く考えるようになったとのこと

『俺が壊れちゃう前に、自分の歩んできたつり人生を誰かに伝えたいんだよな』
などとさびしいことを言って、今度一緒につりに行こうと誘ってくれた
(僕が伝承者でしょうか?(^^;))
誰にも言わないなら教えるといわれても、ちょっと困っちゃうし
川の陣地取りみたいのはイヤなので御免こうむりたい・・(大きな魚は魅力的だけど)

でも、体を壊して、以前の自分を思ったときにやっぱり不安な気持ちになるんだろうな・・
誰かに何か伝えたいという気持ちも判らないでもないかな

その後も持っている高価な竿を振らせてくれたり、いろいろ話をして携帯の番号を交換して別れた。

OOさんは日曜休み
僕は基本的に土日祝日の釣りは無理なので、なかなかご一緒は難しいでしょうけどね。

どんなにフライフィッシングが大好きでも
誰しもいつかは竿を置かなきゃいけない瞬間は来るわけで
僕はまだそんな実感は持てないけど、そのときが来たらどんなキモチなのだろう

止めたくなくても止めなきゃいけないとき
フライに飽きて竿を握らなくなるとき

その時々や状況で心持も随分違うのだろうけど
できるだけ長く楽しくロッドを振っていたいものだなあ・・





小さい川でしょ?







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