山形建築研究所-BLOG-休憩室

ここは建築設計事務所-山形建築研究所の休憩室です。
・・・・・・・ちょっとひと休みしていきませんか?

寝苦しい夜でも・・・

2011年06月24日 | オープンオフィス
東日本大震災の後、しばらく計画停電が行われました。
今までは<停電>そのものが遠い記憶の中のものだったのに、日常の中で電気が止まるという現実に誰もが直面することになりました。
電気が止まってしまうと、なんにも出来ないということに気付かされたようです。
ここのところ気温が上がって寝苦しい夜を過ごしていらっしゃることと思います。電気使用率も気になるところですが……

今日は『あかり』について・・・

キャンプに出掛けた時、夜の暗さと対照的な月や星の明るさ、想像以上にまぶしいくらいのランタンの光に気づく事があると思います。
暗さがあるから明るさがあるという単純なことに気付いたり、何か忘れていた光景を思い出したりすることがあると思います。

現代には、<暗がり>がなくなりました。家庭も職場も隅々まで明るく、どこでも新聞が読めるのが、明るさの常識のようになっています。
明るさは日本経済の成長、豊かさの象徴のように思われています。

<豊かな暮らし=明るい照明=明るい家庭>と思ってはいませんか?

日の出と共に働き、日が暮れると暗い安らぎの時間がやってくる。覚醒と安らぎの繰り返しの中でこそ、健やかな精神が育まれると思います。
夜になっても明るい生活を過ごす事でどこか、ひずみが必ず現れるように思います。

明るい照明=明るい家庭にはならないということ。家庭では、職場や学校とは違う環境が必要です。
夜は安らげる暗い夜を用意すること。これこそが本当の意味での「ゆたかさ」なのでは?

スイッチを入れればいつでも明るさを確保できる、一見便利なこのシステムがあかりを楽しむという文化を阻害しているのです。
あかりの楽しみ方には明るさだけでなく、光の拡散の仕方、高さ、色味、照らしたり照らされたりする方向、など様々な要素があります。
それをひとつずつ変えてみることにあかりの楽しさがあるのです。
ろうそくやランプのようなパワーの少ない光の時代のほうが、様々な工夫があったのではないでしょうか。
今はパワーに頼っているだけのように思えます。

まず、試しに天井にある明るい照明を消して、部屋の隅のスタンドのスイッチを入れてみては?
天井、壁、床と明るくするところを変えてみるだけで雰囲気は変わるはずです。
明るさの感じも変わり、意外と明るいことに気付くはずです。
こんな体験が「あかりっておもしろい。」という気持ちを芽生えさせてくれるでしょう。
これこそあかり文化の入り口です。
あかりを楽しむということは、おいしいものを食べたいという気持ちと同じです。
さまざまなおいしい光を楽しむことこそが、豊かな住まいの光りのあり方です。

寝苦しい夜にこそ・・・ぜひ!





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4 コメント

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そのとうりと思います (K.Akarui)
2011-06-25 19:37:41
夜空を窓から見ると、結構明るいんですよね。

月、星、とてもここでは明るいです。というか空が明るいんですよね。

宇都宮での夜空はわかりませんが。

息子のドイツの先輩が来てくださったときのおみやげが、素晴らしい、キャンドルグラスでした。

我が家は白熱灯 かなり多かったのですが、8割方 LEDに変えました。

少し 貢献できたでしょうか?

Unknown (chanmako)
2011-06-27 09:39:02
>Akaruiさん、おはようございます。
ご賛同いただきましてありがとうございます。

昨日はすこし過ごしやすい一日でしたが、
今週は暑くなりそうですね。ご自愛のほど。

暗さの中にあかりがあるから、明るさにありがたさを感じるのだと思います。
自分も気付かずに過ごしていますが。(^^;

Akaruiさんの住まいは、僕のわがままのせいで。(^^;
蛍光灯を使わずに白熱灯が多かったですネ・・・
この機会に電球色のLEDへ・・・

Unknown (マリアナ)
2011-06-27 11:56:06
素晴らしくイイ記事で、ゆっくりと読ませてもらいました。
照明を落として、さまざまなあかりを楽しむ。
テレビを消して、虫やカエルの鳴き声と風音を楽しむ。
五感が研ぎ澄まされて新たな世界が開けそう
あれっ?
新たな世界・・・じゃなくて、本来の姿に戻れるってことかしらね
Unknown (chanmako)
2011-06-28 09:39:15
>マリアナさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

写真じゃなくて<記事>をほめていただけて…
うれしい限りですね。
まあ、こんなことも書けます!ということで。(^^v
でも、寝苦しい夜…なんてタイトルだったのに、
過ごしやすい夜が続いていましたけど?
とにかく楽しむことが一番!だと思います。

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