山形建築研究所-BLOG-休憩室

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設計者を決める前に・・・

2008年10月18日 | オープンオフィス
それじゃどんな建築家に頼んだらいいのか・・・の続編!
住み手のことを考えて設計してくれる建築家という職業があるという。それじゃあ、そういう人を捜して、依頼して、それで幸せに家が建つ・・・・・・と、まさかそんなふうに考えていないでしょうね?

一級建築士の試験を通ったという人なら何十万人もいる。その中に住宅の設計を依頼して良い人と、ちょっと考えたほうがよい人がいるということ。

まず、設計をしていない建築士、これはもう問題外。お役所の人、建築関係の材料や機器を売っている人、大学で学問だけをしている人、設計をもともとしていない人が問題外なのは当然。
次は、建築の設計をするとちゃんと設計事務所をやっているけれど、住宅の設計などしてくれない組織。住宅以外の建物、オフィスビルや公共施設などはプロ中のプロだけれど、住宅の設計など何十年もやったことがないとうい設計事務所。また、住宅の設計は全然利益にならないから、利益率の高い大型物件の設計しかしないことにしているという事務所。概して大きな設計事務所はしてくれないと思ったほうがよい。

これを責める事ができないのは、住宅は個々の要望や注文を正面から受け止めなくてはならない、くたびれる仕事であるうえに、工事費や規模が小さいから設計料は安くて全然うまみがないとういう事実があるから。

それでも、住宅設計をやっている人が多いのか?と考えるのは当然。
まず、手抜きして最小限の作業で、この作業を黒字にしてしまう方法を発見した人たち。設計の省力化として、図面をなるべく書かない、打合せも最小限、現場には3回しか行かない(地鎮祭・上棟式・引渡し以外は行かない)この人たちは省力化が絶対条件だから、住み手のことを考えているわけでもない。変更には応じてくれない。そんな設計だから当然設計料は安い。それが安いと思うかどうかは建てた後でわかる。
まだ安くやってくれる人がいる。格好だけオモシロ・オカシイ「作品」をつくることだけ考えているという若者たち。彼らに共通するのは、強い自己陶酔と、新しいことだけが評価されるジャーナリズム的判断基準と、生活に関する全くの無知と、驚くほど安い設計料でやってくれるとうこと。いわゆる「若き獅子たち」
私も実はそういうプロセスを経て育てていただいた人間。そういう若者に少し遊ばせてやろうという人がいなかったら世の中の進歩もないわけだが。

「そんな人ばかりじゃ、誰に頼めばいいのかわかりません」ということに・・・
おすすめは、ほんの一昔前には若き獅子たちだった人。その頃の面白さを忘れられず、その後、経験は積んだから馬鹿はしない、住宅をシコシコ設計するのがうれしくってたまらない・・・幼児性の抜けない、けど滅法真面目な人たち。この人たちに当たれば基本的に良い家になると思って良い。
(自分がそこの範疇だからといって褒めちぎっている部分は・・・当然ある)

けれど、男女の仲同様、他の人がよいといった人が必ずピッタリだという保証はどこにもない。
紹介程度で設計依頼など決してしないこと。まず、事務所に行ってみる、話を聞く、設計した家を見せてもらう、住み手の正直な話を聞かせてもらう。そうやってデーターを集め、比較検討して見つける最後のチェックポイントは。
年齢や経歴が似ているとかも重要ではあるけれど、決定的なことは、その人と心のどこかがつながったかどうか。配偶者はデーターで選んだわけではないはず。
「この人なら信頼できる・・・」という気持ちが持てるようなら、その設計は住みよいはず。
それをちゃんとしないで、出来上がった家が住みにくいとこぼしている人たちはたくさんいるけれど、そうした努力をしなかったか、または判断が間違っていたか。
男女の関係だって、相手を選んでミスしたときは、選んだほうの人もあまり同情されませんよね。


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