ちょっと間があいてしまいましたが、今日は、前回の
『居間は広く!』の続きで・・・
あれこれ工夫をして、居間に広さを確保することが出来ると、それだけで、居間の使い勝手にゆとりが出てくる。
でも、ただ広いだけで満足していてはいけません!
というのは、広さを手に入れた居間は、『気持ちの良い』空間であって欲しいからです。
気持ちの良い空間には、いつのまにか人が集まり、いつまでもそこに居たくなり、自然と会話をはずませる不思議な力があるようです。
それでは、どんな空間が気持ちの良い空間なのか?
例えば、『広い』というのは、確かに気持ち良いと感じるひとつの要因でもあります。
個人差はありますが、『広さ』に開放感を感じることができるようです。
でも、広さに加えて、なにか新しいことの発見や、軽い驚き、喜びを味わえる愉しみなどが仕掛けられていると、
さらに『気持ち良さ』を感じることができます。
部屋の中を移動するにつれて見えてくる光景が変化して飽きさせないとか、
家の中で自然の変化(太陽の動き、雲の動き、雨の音、風に揺れる木々・・・など)を感じる愉しみとか、
家族の表情や動きが生き生きと見える工夫があるとかで、
もっと『気持ち良さ』を感じることができます。
吹抜け、トップライト、ハイサイドライト、スキップフロアなどの設計の『手法』や、
薪ストーブ、植栽などの『しつらい』は、気持ち良さを加えることができる『仕掛け』として効果的です。
そして、仕上の材料に気を配る事、それは『やわらかい』仕上材料を使うこと。
やわらかい材料の表情は、つやのないマット状、ギラギラ感がなく、落ち着いた心地よさがあります。
これに囲まれると、音や空気がやわらかくなり、気持ち良い空間ができあがるのです。