山形建築研究所-BLOG-休憩室

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住宅展示場で貴方がみるものは?

2008年09月18日 | オープンオフィス
これから家を建てようとする人たちは、住宅展示場巡りから始めるのがお約束。
そこに行けば各社の新製品全部揃っていて、比較検討するにはもってこい。さらに、中に入って実際に見る事ができ、営業マンが懇切丁寧に説明してくれて、子供にはお土産くれるは、綺麗なパンフレットが山ほど入った袋はくれるは、サービスで○○教室や雑貨なんかのバーゲンセールがあったりと展示場は大盛況!

休日ともなれば、家族そろってモデルハウスに来場するため、ハウスメーカーも人手を増やして応対にあたる。
お客さんの心をくすぐるような立派な玄関、豪華な家具や照明器具、おしゃれなキッチン、便利そうなクローゼット、ゆったりとした部屋に飾られた気の利いた小物たちが、これでもかと言わんばかりに夢の生活を見せつける。
怖い事は、そこに並んでいるのがその社の最高級商品、家だけでも七千万、八千万もする代物であるということ。

自分たちの新しい生活を想像してすっかり舞い上がってしまい、「この家こそ明日の我が家」と、とりわけ奥様方に気に入ってもらえたら、営業マンの仕事は成功も同然。
ご主人も一緒に来ているが、主導権をもっているのは、ほとんどが『奥様』

「お宅の住宅は、いくらでできますか」 と聞けば、坪30万円を切るような「言い出し価格」で答える。「言い出し価格」とは、標準仕様というものの、実態は「最低価格」で、最初に実際にかかるであろう全ての費用を正直に伝えても見向きもされない。
そのため、客の気を引くための価格を設定してある。

しかし、契約後に、この言い出し価格で家が完成することはまずない。
必要な全ての価格が入っているわけではなく、「別途工事」という追加料金が発生するようになっている。例えば、生活に必要な水道工事費が入っていなかったりする。あとで、お客さんに「騙された」といわれては困るので、一応、契約書には但し書きとしてその旨を盛り込んである。

ただし、小さな字で!

ハウスメーカーの中には、「契約さえ取れれば、こっちのもの」 と値を釣り上げるところもあるので十分に、注意!注意!

工事が始まって、最低仕様である標準仕様とオプションのものを並べて見せて、『どちらにしましょう』と。舞い上がっている客は、良いほうを選びたくなるのが人情。メーカーは、仕様の差額をもらう。
オプションの話は、契約が成立してから、お客が逃げられない状態にしたところで、次々と切り出す。
少しでもよいものをと考えているお客は、何千万円もの契約をすると金銭感覚が麻痺してしまうのか、つい、「少しの差ならいいか」 と提案に乗ってしまう。
チリも積もれば何とやらで、最後の清算のときには結構な額に、ビックリ!契約の後に仕様の変更を申し出た場合、その通りに施工し、すぐに差額を提示せずに竣工後に請求する。客が驚いても、「お客さんの指示で、すでに済んでいる工事です。値引きはしません!」と

モデルハウスの建設費の投資も大きい上、出展料を含む維持費だけでも毎月100万円以上の経費と営業マンの人件費を回収しなければならない。その費用が工事費に上乗せされるのは、当然。

住宅展示場とは、商品そのものでなくてイメージを売っているという事実。
しみ一つ無いキッチンをうっとりとなでている主婦は、そこでアイロンが掛かったエプロンで、赤ピーマンのムースなんかを作っている自分と、コマーシャルに出てきそうな夫と子、食事が終わってリビングでのブランディと紅茶の団欒・・・・・・といおよそ起こりえない幻想を夢見ており、買おうとしている。

住宅展示場で貴方が見せつけられるものは、イメージを振りかざし幻想を売るメーカー達の手練手管の産物だけでなく、それに見事に酔ってしまっている『展示場の妻たち』の横顔!


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