山形建築研究所-BLOG-休憩室

ここは建築設計事務所-山形建築研究所の休憩室です。
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山形建築研究所-BLOG-休憩室へようこそ!

山形建築研究所-BLOG-休憩室にお越しいただきありがとうございます。 私たちは、首都圏北部の中核と言われる宇都宮市に事務所を置き、栃木県全域をはじめ、関東近県を設計業務範囲の核として、住宅設計を主として行っている建築設計事務所です。 このブログは山形建築研究所の休憩室です。 イベント情報や現在進行中の建築現場のレポートをはじめ、住まい、建築にまつわる諸々の話、事務所や我が家での出来事等、日々感じた事などを趣味の写真を交えながら気の向くまま、勝手気ままに綴っていきます。 よろしくお付き合い下さい。

五段回りの一坪階段

2015年01月13日 | 東原のすまい
<東原のすまい>では階段の造作が完了しました。
今回、階段は一坪(1,820×1,820)の回り階段です。体の向きを変えながら上り降りするので180度回るところが重要な部分です。



回りながら歩くリズムが直線部分と変わらないリズムで「トントン…」とスムーズに違和感なく回っていけるようにするのが理想的です。
人は階段を昇り降りする時に、中心から30cm位のところを歩くようです。なので、ここの寸法を直線部分に合わせるとリズムが狂いません。
180度回るところを5段で割り付けるとちょうど良い寸法になります。6段ではちょっと狭く感じるようです。
ゆとりをみて4段で割り付けると歩幅が広くなってリズムが狂ってしまうようです。



この5段回りの階段は段板とケコミ位置が違うために割り付けがちょっと難しいようで・・・大工職には苦労をさせてしまいました。
そして今回は中心の柱を70mm角としましたが、もう少し寸法を小さくできるようです。

実際に昇り降りしてみると歩幅のリズムが一定で心地よく昇り降り出来ました。
うちの事務所のスタンダードにと・・・五段回りの一坪階段。(^^

仕事納め

2014年12月30日 | 東原のすまい
今年は曜日の関係で先週末で、ちょっと早い仕事納めをしているところが多いようですが
現場も事務所も年内出来るところまで頑張る!ということで仕事納めは本日となりました。

<東原のすまい>では、大工職による内部造作工事の目処がたって、大きなところでは階段の造作を残すところまで進みました。
外部では、板金職によるガルバリウム鋼板波板張りが完了して建物のシルエットがはっきりと見えてきたところです。


傾いてきた陽に照らされて鈍く光るガルバリウム鋼板波板 GRデジタルⅢ ノートリミング。

年内最後の現場からの報告と云うことになりましたが、今年も残すところあと一日、ブログではもう少しお付き合いをよろしくお願いします。(^^


ガルバリウム鋼板

2014年12月18日 | 東原のすまい
<東原のすまい>では今日から外壁工事が始まりました。今回外壁仕上げは、ガルバリウム鋼板小波板竪張りです。
板金職により施工され、防水納まりはもちろんですが細部の納まりに気を使わないと、波板の持ち味が生かせなくなってしまいます。
このガルバリウム鋼板は黒のように見えますが、ガンメタリックといったイメージの『銀黒』です。波板にして使うことで光の当たり方で表情が変わって見えます。

今回は波板鋼板の出隅を見切り無しで納めてみようと・・・コーナー部分左右の波板ピッチをどうして納めようか?と云うところが問題になります。


ガルバリウム鋼板のコーナー。小波の山部分で折り曲げて角を出す!・・・って口で言うのは容易なのですが、曲げるほうにとってみては中々大変なこと。(^^;
さらに折った波板を立てて足場の間を通して取り付けていかなければなりませんから。そして傷を付けないよう扱いはていねいに・・・


図面で描くとこれだけ・・・『山のピッチを調節して見切りを省略してください』と云うことになるんですが。
見えてくる『線』を省こうとすると施工は難しくなっていきます。でも、出来あがってみると、スッキリとシャープなイメージに仕上がるはず。(^^)v
こんな風にして現場は進んでいきます。


目地・・・続編

2014年12月17日 | 東原のすまい
先月の記事<目地>で『続きがありますので・・・』と云うことでしたので続編です。


天井の目地は頂部で壁にぶつかり、目透かしとして、そのまま壁につながっていきます。まさに『続編』 GRデジタルⅢ ノートリミング。
それじゃ、その下の平天井の目地は・・・なんて意地悪言わないで。(^^; 

建築家東孝光氏のあまり揃えないでギシギシとぶつかっている素材感の強さを良しとする
“きれいなものは弱い”という独自の解釈はおもしろいと思いますが・・・まずは揃えてしまいますね。(^^

目地

2014年11月13日 | 東原のすまい

<東原のすまい>天井仕上げ、シナ合板の目透かし張り 張りあがった様子。(^^) まだ、この後に続きがありますのでお楽しみに。(^^


うちの事務所では、なぜか目地の割り付けを揃える、面を揃える、線を揃えると云うようなことが仕上げの決まりごとのようになってしまっている。
ものを揃えようとするために大工職に無理強いをさせ、大工手間を増やし、泣かせているのだが・・・なぜそこまでしても揃えなければならないのだろうか?
まあ、個人的な感覚の問題なのだろうが、ものを揃えるということは、それをつくった人間の意志の表現の一つだと思います。
ものの納め方には、すべて様々なルールがありますが、一般的には仕事が楽なような『逃げ』がたくさんあって
手間が省けるようにという方向になっている中で、設計者だけがひとり頑張る感じなのだが・・・

キチッとした納まりは自然に出来るものとしては不自然であって、それを強調、強制するという無理をすることで
どうしてもこう造りたいという意思が表現されると思います。その意思に共感して大工職は一生懸命仕事をしてくれるわけです。
そして、すまい手は造り手の存在を感じるのではないか・・・と思います。


現場の空に浮かんだ雲。自然には自然の美しさがあります。 2点ともGRデジタルⅢ ノートリミング。

<いまいすみのすまい>完成見学会 ご参加ありがとうございました

<いまいすみのすまい>完成見学会を開催し無事終えることができました。 お越しいただきました皆様、まことにありがとうございました。 詳しくはこちらから… -山形建築研究所-ウエブサイト