元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「オーロラの彼方へ」

2011-08-25 06:30:46 | 映画の感想(あ行)
 (原題:FREQUENCY )2000年作品。ニューヨークでは珍しいオーロラが輝く夜、主人公の刑事はひょんなことから30年前の生きていた頃の父親と無線で交信出来るようになる。思わぬ奇蹟に陶然となる彼だが、やがて過去と現在とを結ぶ殺人事件の真相が浮かび上がる。時を超えてタッグを組んだ親子の活躍を描くグレゴリー・ホブリット監督作品。

 タイムトラベル物語の一変形ともいえる作品だが、脚本が上手く展開が読めない。何より過去に起きた変化が未来に影響を及ぼし、それが過去に働きかけた未来の出来事も変えてしまうというタイムパラドックスがキチンと絵として示されているのには感心した。

 30年の歳月を隔てた2つの空間を、オーロラと無線機を通して結びつけ、しかもそれぞれを映像面や小道具などで明確に描き分けているのも見事だ。デニス・クエイドとジム・カヴィーゼルの演技も悪くない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ツリー・オブ・ライフ」 | トップ | 「一枚のハガキ」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画の感想(あ行)」カテゴリの最新記事