元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」

2009-06-11 06:28:28 | 映画の感想(あ行)
 (原題:Interview With The Vampire)94年作品。サンフランシスコの街を見おろす一室で、野心的なインタビュアー(クリスチャン・スレーター)に答えて話し始める一人の異様な雰囲気の青年(ブラッド・ピット)。彼は200年の時を超えて現代にあらわれたヴァンパイアだというのだが・・・・。アン・ライスの原作を「クライング・ゲーム」(92年)などのニール・ジョーダン監督が映画化。公開当時はアメリカで初めの3日間で史上最高の興行収入(ただしサマーシーズンを除く ^^;)をあげたと言われる話題作だ。

 さて、率直に感想を書こう。この作品“私にゃカンケーないねっ”といったところか。冒頭、ブラッド・ピットが青筋立てたヘンなメイクで現れるシーンからして思わず吹き出しそうになった。さらに、トム・クルーズが柄に似合わず美青年っぽいヴァンパイアをこれ見よがしに演じているのを目撃するに及び、真に脱力。そしてアントニオ・バンデラスやスティーブン・レアが“ヨーロッパの香り漂うヴァンパイア”を演じてるなんて・・・・。これってコメディ映画か?

 人を殺さないと生きていけないヴァンパイアの悲哀、愛を求めて永遠の時を旅する主人公のニヒリズムetc.ま、そういうことを言おうとしているワケだ。でも、同じようなネタで過去にも映画とか小説とかマンガであったような気がする。テーマとしちゃ新しくはないんだけど、ちゃんとやれば納得するような作品に仕上がったはず。でも、間違ってるのは、これをひと昔前の少女マンガ風コスチューム・プレイにしてること。あたしゃこういう雰囲気は大の苦手である。映画の“外見”だけで拒絶反応を起こしてしまった。

 封切り時には私の周囲の女性陣には、そりゃもう大ウケだった。だからこういう世界が好きな女性ファンには推奨する。それ以外の人は観てはいけない。ま、ダンテ・フィレッティの美術、エリオット・ゴールデンサルの音楽、フィリップ・ルースロの撮影、サンディ・パウエルの衣装などの仕事ぶりはそれはそれは素晴らしいし、一見の価値はあるのだけどね・・・・(^_^;)。

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