元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「スターゲイト」

2007-10-10 06:39:58 | 映画の感想(さ行)
 (原題:Stargate)94年作品。古代遺跡から発見された巨大な環=星間移動ゲイトをくぐり抜け、遙か宇宙へ旅立った人々の冒険を描いたSFアクション。つまりはこういうことだ。この映画の構図は旧約聖書の“出エジプト”なのである。

 非人道的な扱いを受けていた古代エジプトのユダヤ人は、救世主モーゼの導きにより紅海を渡って脱出する。しかし、エジプト王は実は宇宙人で、住人を地球と環境がよく似た星に強制移住させ、エネルギー鉱石を採掘するための奴隷として扱っていた。なるほど住人は見た目はエジプト人だが、設定としてはユダヤ人としてもいいわけで、ここではモーゼのいない古代エジプトというパラレル・ワールドが現存している。そこに救世主役として登場するのが、カート・ラッセル扮する陸軍大佐と、ジェームズ・スペーダーの科学者一行だ。型通りの彼らの大活躍により、神を偽るエジプト王は粉砕され、住人は解放される。

 ハッキリ言って、この映画には語る価値はない。カネかけただけの作品で、何ら新しいことはやっていない。2,3日もすれば観たことすら忘れてしまうだろう。あれだけの科学力を持つ宇宙人がなぜ自分だけで鉱石の採掘ができないのかは実に不思議だが、ともかく、こういう可もなく不可もなしの設定で、毒にも薬にもならないストーリーが延々と展開するだけの映画に、なぜ莫大な資本を投下できたのか・・・・それはハリウッドがユダヤ人優先の論理で動いているためだと、改めて思ったりする。

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