元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「ジャスティス・リーグ」

2017-12-18 06:30:21 | 映画の感想(さ行)
 (原題:JUSTICE LEAGUE)前作「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016年)よりは楽しめた。もっとも、前回の出来が大したことがなかったのでそこは割り引く必要はあるが(笑)、観て損することはないと思う。ただし「マン・オブ・スティール」(2013年)からのDCコミックのシリーズを追っていないと設定が分からないので“一見さんお断り”のシャシンであることは変わりがない。

 スーパーマンが前作で(一応)死んだため、メトロポリスおよび隣接するゴッサム・シティでは犯罪が頻発。バットマンやワンダーウーマンが何とか抑えている状態だった。そんな中、魔神ステッペンウルフが異次元世界から侵攻。強大な力を秘めるという3つのマザーボックスを奪還するため、各地で狼藉の限りを尽くす。



 桁外れのパワーを持つステッペンウルフに対抗するには仲間を増やす必要があると判断したバットマンことブルース・ウェインは、ワンダーウーマンに加え、アクアマン、サイボーグ、フラッシュという、いずれも一筋縄ではいかない個性の強い超人たちを集める。だが、もとより協調性に欠ける彼らを果たしてブルースはまとめあげることが出来るのか。ステッペンウルフの脅威は刻一刻と迫っていた。

 まず、限られた時間の中で“新入り”の3人のプロフィールが手際よく紹介されていることに感心した。もちろん深くは掘り下げられないが、それは今後のシリーズで個々に紹介されることなので文句は言うまい。性格の違いを表現出来ただけでもヨシとしよう。



 ストーリーは、一時は“退場”したはずのスーパーマン関連のネタも含め、賑やかに展開。ザック・スナイダーの演出は大味だが、見せ場をギッシリと並べることで冗長になるのを何とか回避している。ただ、敵役のステッペンウルフの扱いは中途半端。いくら出自が異世界でも、最後まで“凄んではいるが、何だかよく分からない”というレベルに甘んじているのは不満だ。もっとキャラクターを練り上げるべきだっただろう。

 ベン・アフレック扮するバットマンはちょっとむさ苦しいのが難点だが(笑)、エズラ・ミラーやジェイソン・モモア、レイ・フィッシャーの“新顔”が場を盛り上げる。そしてガル・ガドットは相変わらずイイ女だ。エイミー・アダムスやダイアン・レイン、ジェレミー・アイアンズといったお馴染みの面々も万全だ。ラスト・クレジット後にはこのシリーズの“方向性”が示されるが、マーヴェル陣営には負けないぞという気合は感じられる。くれぐれも「スーサイド・スクワッド」の二の舞にならないよう、留意してほしいものだ。
コメント
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