元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

対馬に行ってきた。

2012-10-28 06:57:08 | その他
 先日、長崎県の対馬に行ってきた。とはいっても観光旅行ではなく、出張だ。私が勤める職場ではビジネスのために離島に赴くことはめったにないのだが、今回特別に工事現場の視察をする必要性が生じ、足を運んだ次第である。

 ここで仕事の話をしても面白くないので、昼休みなどの業務の空き時間に見た観光スポットについて述べたい。まずは厳原町にある対馬藩主宗家の墓所である万松院(ばんしょういん)だ。恥ずかしながら、このような場所が対馬にあるとは知らず、地元の関係者に教えてもらって初めて訪れることが出来た。



 万松院は江戸時代初期に対馬藩主によって建立された天台宗の寺で、その墓地は金沢市の前田藩墓地、萩市の毛利藩墓地とともに日本三大墓地の一つとも言われている。かなり規模が大きく、敷地内には長崎県指定天然記念物となっている樹齢1200年の大スギもそびえ立っている。

 本堂には徳川歴代将軍の金箔の大位牌が飾られ、朝鮮通信使の資料や、朝鮮王朝から送られた三ツ具足(仏事用の香炉・花瓶・燭台の三点セット)といった珍しい展示物が並んでいる。とにかく、境内全体を覆う厳粛な雰囲気が印象深い。

 厳原町には武家屋敷に使われていたとおぼしき石垣などもあちこちに残っており、歴史好きにとっては興味の尽きない場所であろう。

 上対馬にある韓国展望所にも行ってみた。対馬の北端にあり、朝鮮半島まで49.5Kmしかない。天気の良い日には半島まで見渡せるらしいが、あいにく当日は晴れてはいたが海上にうっすらとガスが立ちこめていて、釜山の街並みを見ることは出来なかった。しかしそれでも青い海原と島々とのコントラストは素晴らしい。



 同じく上対馬町にある三宇田海水浴場は夏場は賑わうらしいが、シーズンオフの今は人もまばらだ。しかし、その風景の美しさには驚かされる。絵に描いたような白砂青松の浜辺に、遠浅でエメラルドグリーンの海。日本の渚百選にも選ばれているだけはある。

 以上挙げた他にも、調べてみると対馬には観光名所が数多くあり(もちろん、今回は仕事で行っているのでそれらを回ることは出来なかったのだが ^^;)、九州エリアの中でも無視できない地区であることが分かる。しかし、地元側はPRが得意でないせいか、全体的に知名度がイマイチなのは残念だ。

 その代わり、島内に目立つのは韓国からの観光客だ。走っている観光バスはほとんどが韓国人を乗せている。しかし、彼らは当地にそれほどカネを落としてくれるわけでもない。この状態を何とか打破しないと、島の経済的な地盤沈下は止まらないであろう。

 それにしても、旅館で食べた(今が旬の)アオリイカの刺身は絶品だった。次回は仕事ではなくプライベートで訪れたいものだ。
コメント
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