元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「不倫願望 癒されたい」

2011-11-14 06:27:46 | 映画の感想(は行)
 2000年製作の成人映画だ(大蔵映画)。ガンを宣告され、怖くなって家を飛び出した中年男が、偶然売れないアイドル歌手と出会って互いの境遇を話し合ううちに生きる希望を取り戻すという、出来過ぎな話をコメディタッチで綴る国沢実監督作品。

 これがけっこう面白い。予定調和の展開の中にツボを押さえたギャグや“歌謡映画もどき”な場面を挿入させて観客を飽きさせない。昔懐かしいプログラム・ピクチュアの雰囲気で観ていてホッとする。こういう作風が許されるのは、もはやピンク映画だけなのだろうか。キャストも万全で、特にヒロイン役の南あみが可愛い(^_^)。

 そういえば、成人映画をフィルム上映してくれる劇場は福岡市のような都会でも絶滅してしまった(実質的には首都圏だけ?)。たまにはピンク映画も観たいと思うときもあるが、結局はビデオに頼るしかないのだろうか。寂しいことだ。
コメント
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