(福知山に到着した「こうのとり」)
〔 381系 : 3025M「こうのとり25号」 福知山線 福知山 〕
2012年10月26日の撮影である。
「JR西日本吹田総合車両所一般公開」に合わせて、関西での列車撮影を企てた。
吹田は公開日の午後に見学することにして、当日の昼ごろまで撮影を楽しむ計画である。
前日の夜、仕事を終えた足で福知山までやってきた。
(各線とも運転は終了し、あとは到着列車があるだけ)
閑散とした駅のコンコースを抜け、近くのビジネスホテルに向かった。
※
翌日、まだ暗いうちから行動を開始した。
ホテルから外に出ると、辺りは霧に包まれていた。
(霧の中の福知山駅舎)
早朝の「丹波路快速」大阪行に乗車して撮影地に向かった。
初めて訪れる福知山線である。事前に情報を仕入れても、結局は有名撮影地に落ち着いてしまう。
少しは車窓から撮影地を探すつもりでいたし、雑誌などに紹介されていたポイントの下見もしておきたかった。
しかし、走り出した列車は霧の中を進み、背景となる景色はまるで分からない。
(降り立った駅も霧の中)
〔 223系6000番台 : 2720M 福知山線 谷川 〕
川に沿って走る福知山線では、どこの撮影ポイントも霧の中だろう。
とりあえず、遠くから列車を臨む構図では撮影ができそうもないので、列車との距離が近い線路際の撮影地を選択した。
(谷川駅から柏原方面へ徒歩10分ほどの撮影地)
人気のない線路沿いの道を歩いて、警報機のない踏切を目指した。
天気予報では晴れとなっていて、気温も上がるようだった。
鳥は騒がしくさえずり、蜘蛛の巣もあちこちに張られていたので、天候がよくなることは間違いがない。
しかし、日の出の時間はとっくに過ぎていたにも拘わらす、太陽の位置さえ分からない。
(霧に煙る福知山線)
〔 223系6000番台 : 2722M 福知山線 谷川 〕
線路から離れた場所から撮影すると、まったく画にならない。
早く気温が上がって霧が晴れることを望むばかりである。
踏切脇のポイントにビデオカメラをセットし、デジタル一眼レフカメラには望遠レンズを装着して列車を待った。
警報機がない踏切があるため、「警笛鳴らせ」の標識があり、ここでは上下線とも必ず警笛を鳴らす。
近くの踏切の音も聞こえるので、列車の接近は分かりやすい。
(霧の中から現れた列車)
〔 225系6000番台 : 2726M 福知山線 谷川 〕
霧は一向に晴れる気配がなく、お目当ての特急列車の通過時刻は迫っていた。
この時間は何処で撮っても同じ状況だと開き直って、霧に構わず撮影を続けた。
(時間が経つに連れて霧は晴れてきたが・・・)
結局、特急列車も霧に包まれたままだった。
(つづく)
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