テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

故郷の…この味!

2018-06-24 22:00:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あうゥ~…しんぞうゥにィ、わるいィのでス!」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!ドキドキするよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 2018ロシアW杯、
 グループHに属する日本の第2戦まであと数時間……
 はなはだ心臓によろしくないこの待ち時間を、
 これはもう読書で楽しく過ごすしかありませんから、
 さあ皆さま、こちらを、どうぞ~♫
 
  



         ―― ソウルフード探訪 ――



 著者は中川明紀(なかがわ・あき)さん、2018年5月に発行されました。
 『東京で見つけた異国の味』と副題が付されています。
 《ナショナル ジオグラフィック日本版サイト》に連載された
 『世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅』
 第1回~第51回をもとに加筆、修正を経て、
 この御本が出来上がったんですけど……

「こッ、これはァ~…!」
「ぐるるがるるぅぐる~!」(←訳:夜中に読んじゃダメ~!)

 ソウルフード。
 それは《母国》の味。

 著者・中川さんは御本冒頭の『はじめに』で、

 《魂が欲する故郷の料理》

 もしくは

 《国民食》

 とソウルフードを定義していて、
 読み手の私たちは、まさに!と大きく頷いてしまいます。
 そう、たとえば、日本のソウルフードは――

「ごはんッ!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:御蕎麦!梅干し!)
「おみそしるゥ!」

 地域によっては、
 うどんであったり、ラーメンであったりする、
 百人百様の“故郷の味”。

 では、異国のソウルフードってどうなんだろう?
 そう思い立った中川さんは
 東京周辺の町々を訪ねては探します。

 インドはやっぱりカレー?
 
 農業国フランスの国民食は?

 ミャンマーでは……えっ?
 朝ごはんはナマズのスープ?

 ラマダンとソウルフードの関係は?

 ブルガリアは……きっとあの食材だよね?

「りょうりのォせかいのォ、わーるどォかッぷゥ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:どこの国も強いよ!)

 《外国人街で出会った味》
 《やっぱり主食》
 《愛すべきB級グルメ》
 《行事を彩る食べ物》
 《素材が命》
 《家庭の食卓、母の手料理》

 と、大きく5つのパートに分けて
 約60ヶ国のソウルフードが紹介されている中、
 私ネーさが、これは美味しいに違いない!と確信したのは
 《愛すべきB級グルメ》の、
 ドイツのお料理――

 『カリーヴルスト』!

「そーせーじィにィ~…」
「がるぅっるるぐるーるるるー!」(←訳:ケチャップとカレーパウダー!)

 ドイツではとても人気があり、
 お店ごとに工夫が凝らされていて、
 カリーヴルストをテーマにした歌まである!
 小説もある!
 ……って、確かにこれはソウルフードですわねえ。

「べるぎーのォおはなしもォ、おもしろいィでス!」
「ぐぅるるるがるるるるぐるがっる!」(←訳:ジャガイモ加工食品の世界トップ!)

 W杯に出場しているあの国の、
 故郷の味ってコレだったのかぁ~♫
 イメージと違うなぁ?
 いやいや、意外に親しみやすい感じじゃん♪

 そんな風に、
 おおらかな気持ちにさせられる、
 なつかしい《母国》の、
 骨と心の芯にまで浸みこんでいる《故郷の味》。

 W杯に夢中の御方も、
 サッカー観戦初心者さんも、
 食いしん坊な活字マニアさんも、
 著者・中川さんと“食”を探す旅へ、
 ぜひ出発を♫

 
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