「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぜんかいィにィ~つづいてッ」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!今日もアート!)
こんにちは、ネーさです。
2018ブエルタ・ア・エスパーニャ最終日の結果は……
えーと、時差があるので、
ゴールにはまだちょっとかかりそうですね。
なので、さあ、本日も読書タイムと参りましょう♪
テディちゃと虎くんの言うように、
今回は、こちらのアート本を、どうぞ~!
―― デズモンド・モリスの 猫の美術史 ――
著者はデズモンド・モリスさん、
原著は2017年に、日本語版は2018年7月に発行されました。
英語原題は『CATS IN ART』、
134点のカラー図版が収録された“本気”の猫画BOOKです。
「ぶつりょうゥさくせんッ?」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:ネコの絵だらけだよ!)
猫画満載のこの御本、
おそらく本屋さんではアートのコーナーに配されているかと
思われますが、
著者デズモンド・モリスさんは
アートの研究者さんではありません。
モリスさんの専門は、動物行動学なんです。
「むッ? それッってェ~!」
「がるるぐるるるるる?」(←訳:映画に出てきたよね?)
そうね、映画『ジュラシック・ワールド』には
俳優クリス・プラットさんが
ラプトルたちを育成する動物行動学者オーウェンさんを
演じていました。
そして、著者モリスさんも、
オーウェンさんに負けず劣らず、大胆に、かつ細心に、
《猫と人のかかわりを描いた美術》に迫ります。
始まりは、まず、
旧石器時代のネコから!
「わわッ! たしかにィ~これッ!」
「ぐっるる!」(←訳:猫っぽい!)
フランス中部ドルドーニュ県、ガビュ洞窟。
洞窟の壁に刻まれているのは……
おそらく、ヨーロッパヤマネコ。
旧石器時代の洞窟画としては、
唯一の猫の絵、なのだそうですよ。
「こッちのはァ、わきゃりまスゥ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:古代エジプトだ!)
猫の姿をした女神バステト。
古代エジプトでバステトが信仰されるに従い、
ネズミを駆除してくれる小型の家猫は
とても重宝されるようになり、
しかし、紀元前30年頃を境に、
猫信仰は終焉を迎えてしまいます。
エジプトが駄目なら、
じゃあ猫愛は古代ギリシャ辺りへ移行したのか?というと。
いやいや、とんでもない!
古代ギリシャでは、
猫って全くの不人気だったんです。
当時、猫に代わってネズミ退治をしていたのは、
フェレット……!
「えええェ~ッ?」
「ぐぅるるるるがる?」(←訳:ニャンコ嫌いなの?)
愛玩動物から嫌われものへ……
魔女の手先扱いされる受難の暗黒期へ……
あたたかなニャンコ愛が世に復活するには
ルネサンスの到来を待たねばなりません。
そう、巨匠の中の巨匠、
レオナルド・ダ・ヴィンチさんの筆によって。
「わおゥ! ほんとにィ~にゃんこッ♪」
「がるぐるるがる!」(←訳:ネコらしい動き!)
この御本の、これはハイライトのひとつでしょうか。
本文59ページの『猫のいる聖母子の素描』(1470年代)。
63ページの『猫、ドラゴン、その他の素描』(1513~1518年頃)。
私ネーさ、初めて拝見して、もうビックリです。
未完に終わったとはいえ、
レオナルドさんが聖母子像に猫を!!
「みたかッたでスねッ、かんせいィさくひんッ!」
「ぐるるがっるるるるぅ!」(←訳:画期的だったろうねぇ!)
読み手の皆さまの
“知る喜び”を奪ってしまいたくないので、
これ以上のお喋りは控えますが、
著者・モリスさんはレアな図版の発掘に
力を注いだようです。
中でも、ムガール王朝の細密画、
現代ストリートアートの旗手バンクシーさんの壁画は、
★を10個くらいつけたい必見作!
「ねこすきなァおかたにィ!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:絶対のおすすめです!)
美術評論の枠に囚われない、
生命の歴史、
文化史をも反映する《猫とヒト》の美術史。
猫好きさんのみならず、
動物好きな御方、
歴史好きな方々も、
ぜひ、一読を♪
ぜんかいィにィ~つづいてッ」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!今日もアート!)
こんにちは、ネーさです。
2018ブエルタ・ア・エスパーニャ最終日の結果は……
えーと、時差があるので、
ゴールにはまだちょっとかかりそうですね。
なので、さあ、本日も読書タイムと参りましょう♪
テディちゃと虎くんの言うように、
今回は、こちらのアート本を、どうぞ~!
―― デズモンド・モリスの 猫の美術史 ――
著者はデズモンド・モリスさん、
原著は2017年に、日本語版は2018年7月に発行されました。
英語原題は『CATS IN ART』、
134点のカラー図版が収録された“本気”の猫画BOOKです。
「ぶつりょうゥさくせんッ?」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:ネコの絵だらけだよ!)
猫画満載のこの御本、
おそらく本屋さんではアートのコーナーに配されているかと
思われますが、
著者デズモンド・モリスさんは
アートの研究者さんではありません。
モリスさんの専門は、動物行動学なんです。
「むッ? それッってェ~!」
「がるるぐるるるるる?」(←訳:映画に出てきたよね?)
そうね、映画『ジュラシック・ワールド』には
俳優クリス・プラットさんが
ラプトルたちを育成する動物行動学者オーウェンさんを
演じていました。
そして、著者モリスさんも、
オーウェンさんに負けず劣らず、大胆に、かつ細心に、
《猫と人のかかわりを描いた美術》に迫ります。
始まりは、まず、
旧石器時代のネコから!
「わわッ! たしかにィ~これッ!」
「ぐっるる!」(←訳:猫っぽい!)
フランス中部ドルドーニュ県、ガビュ洞窟。
洞窟の壁に刻まれているのは……
おそらく、ヨーロッパヤマネコ。
旧石器時代の洞窟画としては、
唯一の猫の絵、なのだそうですよ。
「こッちのはァ、わきゃりまスゥ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:古代エジプトだ!)
猫の姿をした女神バステト。
古代エジプトでバステトが信仰されるに従い、
ネズミを駆除してくれる小型の家猫は
とても重宝されるようになり、
しかし、紀元前30年頃を境に、
猫信仰は終焉を迎えてしまいます。
エジプトが駄目なら、
じゃあ猫愛は古代ギリシャ辺りへ移行したのか?というと。
いやいや、とんでもない!
古代ギリシャでは、
猫って全くの不人気だったんです。
当時、猫に代わってネズミ退治をしていたのは、
フェレット……!
「えええェ~ッ?」
「ぐぅるるるるがる?」(←訳:ニャンコ嫌いなの?)
愛玩動物から嫌われものへ……
魔女の手先扱いされる受難の暗黒期へ……
あたたかなニャンコ愛が世に復活するには
ルネサンスの到来を待たねばなりません。
そう、巨匠の中の巨匠、
レオナルド・ダ・ヴィンチさんの筆によって。
「わおゥ! ほんとにィ~にゃんこッ♪」
「がるぐるるがる!」(←訳:ネコらしい動き!)
この御本の、これはハイライトのひとつでしょうか。
本文59ページの『猫のいる聖母子の素描』(1470年代)。
63ページの『猫、ドラゴン、その他の素描』(1513~1518年頃)。
私ネーさ、初めて拝見して、もうビックリです。
未完に終わったとはいえ、
レオナルドさんが聖母子像に猫を!!
「みたかッたでスねッ、かんせいィさくひんッ!」
「ぐるるがっるるるるぅ!」(←訳:画期的だったろうねぇ!)
読み手の皆さまの
“知る喜び”を奪ってしまいたくないので、
これ以上のお喋りは控えますが、
著者・モリスさんはレアな図版の発掘に
力を注いだようです。
中でも、ムガール王朝の細密画、
現代ストリートアートの旗手バンクシーさんの壁画は、
★を10個くらいつけたい必見作!
「ねこすきなァおかたにィ!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:絶対のおすすめです!)
美術評論の枠に囚われない、
生命の歴史、
文化史をも反映する《猫とヒト》の美術史。
猫好きさんのみならず、
動物好きな御方、
歴史好きな方々も、
ぜひ、一読を♪