テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 英雄百花 ~

2018-06-08 22:17:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 ええェ~ッ? こなくてェいいィのでスよゥ~!」
「がるる!ぐーるるるぅーがる!」(←訳:虎です!ノーサンキューです!)

 こんにちは、ネーさです。
 た、台風……週明けのお天気は台風の雨、なんですか?
 梅雨を超えてもう台風シーズンなの?
 台風よ海の彼方へ行ってしまえ~!と全力で念を送りながら、
 本日の読書タイムは、
 太平洋、いえ地球、いいえ宇宙スケールの一大叙事詩を、
 さあ、どうぞ~♫
 
  



       ―― 銀河英雄伝説Ⅰ 黎明篇 ――



 著者は田中芳樹(たなか・よしき)さん、
 上の画像の新装版は2018年5月に発行されました。
 既に刊行されている文庫版と内容に違いはありませんが、
 ↑こちらは単行本なので、活字のサイズが大き目になっていますね。

「むむゥ! あにめにィ、なりましたでス!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:漫画化もされてるよ!)

 この御本の初版が世に出たのは、
 30年以上も前のこと……になります。
 SFファンさんたちから愛され、
 不朽の名作と呼ばれるこの作品がTVアニメ化され、
 藤崎竜さんの画でコミックスにもなり、
 新たなファン層を開拓しつつある、と言えましょうか。

 これを機会に、ええ、
 私ネーさもこの長大なスペースオペラに挑戦してみようかと。

「はるかなァ~みらいィ~…」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:相まみえる2大勢力!)

 恒星間航行技術を得た人類が
 外宇宙――銀河へと進出した後。

 地球の歴史が常にそうであったように、
 そこに平和はなく、
 人間たちはふたつの陣営に分かれて争っています。

 皇帝と貴族が国を支配する、銀河帝国。

 そして、帝国から脱出した人びとが建国した
 自由惑星同盟に。

「すたーうぉーずゥ、みたいィ!」
「がるるるぐるるがる?」(←訳:未来少年コナンかな?)

 そうねえ、要約してしまうと、

 《悪の帝国》対《正義のレジスタンス》

 のような、
 “ありがち”な定型になってしまいますが、
 もちろん、そんな“ありがち”図式の物語ではありません。

 ふたりの主人公――

 銀河帝国側の、
 ラインハルト・フォン・ローエングラムさん。

 自由惑星同盟側の、
 ヤン・ウェイリーさん。

 この『Ⅰ巻黎明篇』では、
 それぞれ“常勝の天才”“魔術師”と仇名される彼らの
 上昇と激突が中心に描かれています。

「ものすごいィ~みつどォ!」
「ぐるるるがっる!」(←訳:歴史書も真っ青!)

 わずか数ページで
 戦いの趨勢が激変し、
 艦隊は宇宙の塵となり、
 権力者が消され、
 登場人物は昇進し、左遷され、
 ふたたび戦場へ――

 とにかく息をつく間もないペースで
 ローマ帝国ならぬ銀河帝国/自由惑星同盟興隆記が展開されます。
 SF大河ロマンに時折り見られるような、
 新人類だの、
 超次元のパワーだのといった要素に頼ることなく、
 ドミノ倒しのごとく、
 双方向で繰りひろげられる群像劇。

 読んでいてクタクタになりますが……

「やめられないィんでス!」
「がるぐるるる~??」(←訳:次はどうなる~??)

 昔のアニメ版が好きなんだ、
 いや今のアニメもいいじゃないか、
 漫画が面白い、と
 ファンの方々の想いもまた大いに賑わっているようです。
 でも、もちろん原作小説もいい!

 本屋さんで見かけたら、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね、
 こちらの真・英雄伝説を♪
 

 
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