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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 美術を恋うる眼 ~

2025-04-07 22:03:51 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 かいまくゥまでェ~いッしゅうかんッ?」

「がるる!ぐるがるるる~!」(←訳:虎です!もう秒読みだ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大阪・関西万博の開幕まで、1週間を切りました。

 平和で楽しいイベントになりますようにと願いつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 夏目漱石 美術を見る眼 ――

 

 

 著者はホンダ・アキノさん、2024年12月に発行されました。

 大きな反響を呼んだ

 『二人の美術記者 井上靖と司馬遼太郎』(2023年刊)から、

 今回は夏目漱石さんを舞台中央に招いての

 新たな美術ノンフィクション作品の誕生です。

 

「おおゥ、ぶんごうゥさんッ!」

「ぐーるがるぐるるるる?」(←訳:アート好きなんだよね?)

 

 夏目漱石さん、

 本名は夏目金之助さん(1867~1916)。

 

 作品の中にしばしば美術作品が登場し、

 友人に送った私信でも美術を話題にしていたり、と

 漱石さんの美術好きは広く知られていました。

 

 そもそも、漱石さんご自身も、

 二十歳前後の頃、

 『元来僕は美術的なことが好(すき)』

 と語っています。(本文13ページ)

 

 さらに、なんと!

 『ピラミッドでも建てる様な心算(つもり)』で、

 建築家になろうとしていた?

 

「ふァ? けんちくゥ?」

「がるるっるる?」(←訳:そうだったの??)

 

 それを、ばっさり切って捨てたのは

 友人の米山保三郎さんでした。

 『それよりも文学をやれ』と反対され、

 漱石さんは大学の建築科に進学する夢を諦めたのです。

 

 それでも……諦めはしたけれども、

 漱石さんのこころのどこかに

 『美術的なこと』がくすぶっていた――

 

 いえ寧ろ、道半ばで諦めただけに、

 かえって強く、

 地の底の溶岩のように熱く、漱石さんは

 『美術的なこと』を希求したのではないでしょうか。

 

 著者・ホンダさんは、

 Ⅰ『漱石の美術遍歴と美術批評の背景』

 Ⅱ『同時代の美術を見る眼』

 Ⅲ『《自己の表現》とは何か』

 と、3部に渡って

 漱石さんと美術のかかわりを

 解析してゆきます。

 

 ことに目を瞠らされるのは、

 Ⅱ『同時代の美術を見る眼』の中盤で描かれた、

 画家・青木繁さんへの共感。

 

 『あの人は天才と思ひます』

 と、漱石さんは言い切ります。

 

 レオナルド・ダ・ヴィンチさんの『モナリザ』さえ、

 『× 不惑』と厳しく評した漱石さんが、

 青木繁さんの作品に注ぐ

 ひとかたならぬ想いとは。

 

「とくべつゥ~なのでスゥ!」

「ぐるるがる!」(←訳:特別な共感!)

 

 晩年、ついに漱石さんは、

 “美術“の世界へ回帰を果たします。

 その様子を活写した

 Ⅲ『《自己の表現》とは何か』は、

 漱石さんのファン諸氏必読!ですよ。

 近代文学史好きな方々も、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね♪

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