「こんにちわッ、テディちゃでス!
すみれッ、さきましたでス!」
「がるる!ぐるるるるる!」(←訳:虎です!フキノトウも!)
こんにちは、ネーさです。
梅が咲き、スミレが咲き、このままサクラも開花するんでしょうか♪
いえ、油断大敵だわね、
寒の戻りに戦々恐々となりながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日ご紹介いたしますのは、
春の訪れに相応しいこちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

―― 極夜行 ――
著者は角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん、2018年2月に発行されました。
『空白の五マイル』『雪男は向こうからやって来た』
『アグルーカの行方』『漂流』……と著作リストにも明らかなように、
《探検》をやらせたら
この御方の右に出る者なし、という
ノンフィクション作家・角幡さんの最新刊です。
「こんどはァ、どんなァたんけんッでスかッ??」
「ぐるるがるる?」(←訳:遠くへ行くの?)
新たな《探検》の舞台を、
御本の表紙と題名から察し得た活字マニアさんも
少なくはないことと思います。
極夜(きょくや)。
高緯度地方の夏の、
日が沈まぬ白夜(びゃくや)とは反対に。
太陽が地平線の下に沈んで姿を見せぬ、
長い夜――
緯度によっては、
極夜は三ヶ月も四か月も、
いや、半年も続くところもある、
“光のない”空間です。
「ええッ? よんかげつゥ、まッくらァ??」
「がるるぐるるるがる?」(←訳:半年も太陽なしなの?)
長い長い、漆黒の夜。
そこに――極夜の世界に行けば、
真の闇を経験し、
本物の太陽を見られるのではないか。
そう、今回の《探検》で角幡さんが向かうのは
北緯77度47分、
北極圏の中でも最北、超極北エリアにある
グリーンランドの小さな猟師村・シオラパルクです。
とはいえ、角幡さん、
いきなり極北の地へ乗り込んだ訳ではありません。
2012年の冬からコツコツと、
極夜の地への旅や過ごし方を想定し、
準備を続けてきました……が。
「うゥ? まさかッ?」
「ぐるるるるがるるる?」(←訳:出発寸前にトラブル?)
いざ冒険の旅へ!と意気込んで
ページを捲った読み手さんの
ビックリ仰天したお顔が想像できます。
御本の冒頭の章題は、
『東京医科歯科大学附属病院分娩室』。
分娩室で陣痛に絶叫しているのは、
えっ?
角幡さんの奥さん??
「えええェッ???」
「がるるるっ???」
なんと、この御本は
角幡さんの奥さまの出産シーンから
幕が開きます。
我が子の誕生にオロオロあたふたし、
混乱する角幡さん。
しかし、
その腕に生まれたての赤ちゃんを抱いた瞬間が、
まさしく《探検》に踏み出す第一歩でもあったのでした。
すべての人間が
等しく見る最初で最後の究極の光――
極夜のはての光を、
私の目にも。
「うわァ! でもォ、ほんとうにィ?」
「ぐっるる?」(←訳:真っ暗闇?)
北の地で、どんな冒険、どんなムチャ、
どんなアクシデントが
ひとりの探検家を待ち受けているのか、
それはここには記せません。
角幡さんがしたように、
一歩一歩、
一ページ一ページ、
御自身の眼をたよりに進んでいってくださいね。
「ことしのォ、べすとぶッくゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:大本命です!)
皆さま、ぜひ、一読を♪
すみれッ、さきましたでス!」
「がるる!ぐるるるるる!」(←訳:虎です!フキノトウも!)
こんにちは、ネーさです。
梅が咲き、スミレが咲き、このままサクラも開花するんでしょうか♪
いえ、油断大敵だわね、
寒の戻りに戦々恐々となりながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日ご紹介いたしますのは、
春の訪れに相応しいこちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

―― 極夜行 ――
著者は角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん、2018年2月に発行されました。
『空白の五マイル』『雪男は向こうからやって来た』
『アグルーカの行方』『漂流』……と著作リストにも明らかなように、
《探検》をやらせたら
この御方の右に出る者なし、という
ノンフィクション作家・角幡さんの最新刊です。
「こんどはァ、どんなァたんけんッでスかッ??」
「ぐるるがるる?」(←訳:遠くへ行くの?)
新たな《探検》の舞台を、
御本の表紙と題名から察し得た活字マニアさんも
少なくはないことと思います。
極夜(きょくや)。
高緯度地方の夏の、
日が沈まぬ白夜(びゃくや)とは反対に。
太陽が地平線の下に沈んで姿を見せぬ、
長い夜――
緯度によっては、
極夜は三ヶ月も四か月も、
いや、半年も続くところもある、
“光のない”空間です。
「ええッ? よんかげつゥ、まッくらァ??」
「がるるぐるるるがる?」(←訳:半年も太陽なしなの?)
長い長い、漆黒の夜。
そこに――極夜の世界に行けば、
真の闇を経験し、
本物の太陽を見られるのではないか。
そう、今回の《探検》で角幡さんが向かうのは
北緯77度47分、
北極圏の中でも最北、超極北エリアにある
グリーンランドの小さな猟師村・シオラパルクです。
とはいえ、角幡さん、
いきなり極北の地へ乗り込んだ訳ではありません。
2012年の冬からコツコツと、
極夜の地への旅や過ごし方を想定し、
準備を続けてきました……が。
「うゥ? まさかッ?」
「ぐるるるるがるるる?」(←訳:出発寸前にトラブル?)
いざ冒険の旅へ!と意気込んで
ページを捲った読み手さんの
ビックリ仰天したお顔が想像できます。
御本の冒頭の章題は、
『東京医科歯科大学附属病院分娩室』。
分娩室で陣痛に絶叫しているのは、
えっ?
角幡さんの奥さん??
「えええェッ???」
「がるるるっ???」
なんと、この御本は
角幡さんの奥さまの出産シーンから
幕が開きます。
我が子の誕生にオロオロあたふたし、
混乱する角幡さん。
しかし、
その腕に生まれたての赤ちゃんを抱いた瞬間が、
まさしく《探検》に踏み出す第一歩でもあったのでした。
すべての人間が
等しく見る最初で最後の究極の光――
極夜のはての光を、
私の目にも。
「うわァ! でもォ、ほんとうにィ?」
「ぐっるる?」(←訳:真っ暗闇?)
北の地で、どんな冒険、どんなムチャ、
どんなアクシデントが
ひとりの探検家を待ち受けているのか、
それはここには記せません。
角幡さんがしたように、
一歩一歩、
一ページ一ページ、
御自身の眼をたよりに進んでいってくださいね。
「ことしのォ、べすとぶッくゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:大本命です!)
皆さま、ぜひ、一読を♪