ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

59回目の点滴

2009-08-16 | 闘病生活
昨日はちゃんと点滴受けてきましたよ。
針を刺すのも上手な先生だったし
そんなにわがまま言ってられないしね。

世間はまだお盆休みとやらなので空いているかと思いきや
けっこう混んでおりました。
採血室の検査技師さんも「昨日までガラガラだったから今日も楽かと思ってたのに」と
ぼやいておられました。

白血球は7100。すげえ。
好中球は4615。
やっぱり治療を長期間休むと、白血球数はグンと上がりますね。
これなら治療しないほうがいいんじゃないかって気もするんですけど。

先週の点滴ボイコットの件や
その前のIB医師に緊急に診てもらったこと、
先週の体調不良の件などを一通り話し
念のため腸ろうの付け根を診てもらうと、やはり
「きれいに使ってるじゃん」とのこと。
たっぷり膿が出てきてるんですけどね。
ひどい人はもっとひどいらしいです。

そして久しぶりに腫瘍マーカーの検査結果が出ていました。

・・・ショックでした。
今までもじわじわと上がってきていましたが
ここへきて一気に数値が上がっていたんです。
二桁台でおさまっていたCA125という項目が、いきなり三桁に。

主に卵巣ガンの検査に使われる項目なんですが
腹膜の再発の可能性も多分にあるとのこと。
最近の頻繁に起きる体調不良のこともあるので
急遽、CTスキャンの予約をとることになりました。

それまで楽しくお話していたのが、ど~んと暗い雰囲気に。
ここからはもう、愚痴のオンパレードです。

もう治療やめたい。
治療したって具合悪くなるだけだし。
治療したって再発するんだし。
治療やめたってもしかしたら再発しないかもしれないし
だったらもっと快適に過ごしたい。。。云々。

I医師は黙って聞いていてくれましたが
その後返ってきた返事は、今までと同じ。

治療をしているから今の状態でいられるのかもしれない。
治療をしなくてもこのままでいられるかもしれない。
一生続けていくわけにはいかないから、いつかはやめることも考えなくてはいけない。
ただ、他の人は体力がなくて治療に耐えられないことが多いのに
私の場合は長期間耐えるだけの体力があるのだから
今やめるのはもったいない。

で、今度の骨シンチ検査とCTスキャンの結果を見て
抗がん剤を替えるとか、治療をお休みするとか
量を減らす、あるいは点滴をやめてTS-1だけにするとか
そういうことができる状態かどうか判断しましょうということになりました。

私の精神的負担がかなりきつくなっていることを理解してくれたようで
できれば治療を軽減したいと考えてくださっているようです。

その後、点滴を受ける際にも、もし気の合わない医師がいるようだったら
すぐに看護師さんに言ってくれれば自分が行くからと言ってくださいました。

さて化学療法室で点滴。
先週のこともあってか、個室に通されました。
無事に点滴が始まって、そろそろ眠くなるかなぁという頃
おそらくここのリーダー的立場にあると思われるO看護師さんが
「私、謝らなきゃいけないことがあるの」と言ってきました。

へ?なにかありましたっけ?
先週はこの方、お休みだったけど
謝るとすればやっぱり皆さんに迷惑かけた私のほうだと思うんですけど。。。

Oさんがおっしゃるには
先週の点滴ボイコットの件を知ったOさんは
すぐさま教授陣に報告なさったんだそうです。
そして教授陣に言われたことは。

患者が治療を受けずに帰るほど追い詰めるとはとんでもない話。
どうしてそこですぐに別の医師を呼ばなかったのか。
それが原因で通院して来なくなったらどうするのか。
看護師と言えど、医師と患者の相性が悪いと感じたら
医師に気を使うことなく他の医師を呼ぶ権限を持つべき。
そういうことに気づいて配慮するのが看護師の役目なのだから遠慮することはない。
今後は患者第一に考えること。

などなど。

で、私にあんな態度を取らせてしまったのは看護師の配慮不足だったからだと言って
私に謝らなきゃとおっしゃるのです。

とんでもない!
そんなに大事になっているとはつゆ知らず
のんきに治療を受けている私が恥ずかしくなってしまいます。
こちらこそ申し訳なかったと、恐縮してしまいました。

でも、これで病院側の対応が変わってくれるのはありがたいです。
もしかしたら他の患者さんの中にも
いろいろ我慢しているひとがいるかもしれないし
私が大騒ぎしたのも無駄ではなかったと思っていいのでしょうか。

次回以降、ちゃんと配慮してくれるのかな。

でも、私のせいで看護師さんたちが怒られたんじゃないかと思うと
かなり申し訳ない気分です。