夜中、雨の音も風の音も無く・・・
起きてみると、 雨が降ってない・・・
ラッキーなことです。 天は我らに味方したか!
昨夜、咳を気にしながら、浅い眠りだったリーダーが 3:30に『時間ですよ』と小声でささやきました。流石~~
寝具を片付け、荷物だけを持って静かに部屋を出ます。
4時出発の我ら、 久しぶりにヘッデン、雨具で登って行きます。
やがて、少しずつ白みだしたころ。
まずは、避難所の所に到着。 ここで、朝ごはんとリーダーの入れる熱いコーヒーを頂き。
傍にある慰霊碑は、昭和38年,豪雪の年に、ここに登った愛知大学のメンバー13人全員が山頂まで20分という位置で遭難した事件を記しています。
そして、少しさらに登って、山頂へ。5:13 薬師岳は日本百名山のひとつ、カールの美しさで有名な山です。
そして、高さはなんと2926・0M
山頂に薬師如来像があります。
風が強い場所ですが、我らは、あまり風の影響を気にする必要がなく、
ただただ、美しい風景に浸れました。
向こうでは太陽が雲の間からちらっと
我ら、アルプスの景色のど真ん中に・・・
他の登山客にあまり出会わず、 静かな、そして、長い行程を刻みます。
時々雲が切れると有峰湖も現れます。
前を見ると 次々を山が顔を現し、 どこまで行くんじゃ~~~
後ろを振り向けば、雪渓の向こうに薬師岳が
朝日を浴びた高山植物
リーダー
徐々に天気が良くなって
チングルマ
北薬師岳 6:11
良いなあ。 どの写真も捨てがたく・・・でも、徐々に、体力勝負で 写真が無くなります・・・・・ 身体は正直。
間山7:43 フウロも出てきました。
マイヅルソウ
スゴ乗越小屋到着
9:04 本当は、こちらで暖かい食事を食べたかったのですが、 まだ食堂が開いておらず、
その代わり、カップラーメン、お湯の補給、お水の補給、トイレをお借りしたりと。
気持ち良く、対応していただきました。 お湯は沸かし直してアツアツを持ってきてくださり、 心意気が嬉しかったです。 こちらでかかっていた『東京ラブストーリー』のテーマソング。 頭の中に残りました。
さ、ここまでが半分?
目の前に見えるのは、まさか、まさかの 山~~ 山~~
天気も良くなり、気温も上がってきたのか、
そろそろ疲労がたまってきたのか、
はたまた、 山人ならば、誰でも思うのか
つらかった、登り、登り・・・・
スゴノ頭で出会ったおっちゃん達。
『あんたたち、健脚だね。 大丈夫、もうすぐだから』なんて言って頂き
随分、元気をもらえました。 言葉だけでなく、表情が良かったなあ。
少しずつ、出てくるピークを登って、騙され、また登って、
越中沢岳2571.4m 10:39
「近くて遠いはスゴの小屋、アップダウンが続くよ」と書かれています。
下りやすい道をおりて、森林限界をすぎると また背の高い木が出てきて
雪渓を過ぎたら
またまた 徐々に高度をあげていき。
少し登っては、水を飲み、 また上がっては水を飲み。
みんなで つた山なんて言ってた山、 実は、鳶山(とびやま)までも、長かった
14:27鳶山到着。 周りの景色も 変化して、目の前に剣、立山がでてきました。
コースタイムで9時間半、
休憩も含めたら、12時間、 朝、4時に出たから、夕方4時までにつけばよいか・・・と覚悟していたら、
15:16に五色ヶ原小屋に到着しました。
外に置いてあるベンチで ビールで乾杯。
景色は良いし、 充実の疲労。 そして、ビールは旨い
なんと こちらの小屋。
お風呂があるんです。
「あと、10分で女性の方お風呂に入れます~~」って
ビールは飲むわ、
荷物は、もつわ、 あ、靴も片付け。
ザックの中から着替えをもって、
気持ち良いお風呂に浸かることが出来ました。
汗臭さから解放され、 体中が痛くなり、布団に寝転んでいると。
『やりが見えてきたわよ』と
見ないわけにはいきません。
あ、痛い、階段を下りる時、 手すりにしがみ付きながら下りていって。
美しい槍を堪能しました。
反対側では明日の山達が
この日、 夕食の写真までエネルギーが持たなかったわけです。
それでも、眠れない私・・・・・・
軽い眠りを繰り返して。 朝を待ちます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます