チョウチョウ王の備忘録

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エラ病の治療・その2

2005-09-11 19:00:00 | 海水魚
さて、エラ病の治療に有効な高濃度海水浴のやり方を説明します。
まず、塩化ナトリウムを用意します。
塩化ナトリウムは薬局で注文すれば、日本薬局方に基づいた高純度の試薬が手に入りますが、スーパーで売られている食塩でなんら問題はありません。
食卓塩や、ミネラル分が豊富といわれている岩塩や天塩では塩化ナトリウム以外の成分がたくさん含まれているため望ましくありません。




海水の塩分濃度は約3%です。
つまり100mLの水に約3gの塩が入っていることになります。
これを倍の濃度にするためには、海水1Lに塩化ナトリウムを30g入れればよいのです。



食塩をはかりで30g計ったら、海水(水槽の海水でOKです)1Lを注いでよく溶かします。
人工海水の素を溶かす時と違って、すぐに透明になります。
チョウチョウ王は100円ショップで購入した2.5Lくらいの白いボールを使っています。



試しに比重計を計ってみると、針が振り切れています。
もし目盛りがあるなら、外側の値で60付近を指しているはずです。




この2倍の塩分濃度をもった海水の中に病魚を入れるのですが、この治療は魚にとってかなりの負担となります。
そのため高濃度海水浴治療を行なう際は、必ず秒針付きの時計を横に用意して慎重に行なってください。



高濃度海水浴の時間は、魚の大きさや体力を考慮して4分を限度とし、最初は30秒~1分で留めるのが安心です。
今回の個体は体長5cmとやや小さめなので30秒間行なうことにしました。


さて、高濃度海水浴の前にもうひとつ準備しておくことがあります。
高濃度海水浴治療は魚の肌を傷めてしまうため、治療後にグリーンFゴールド顆粒で薬浴させる必要があります。
これはノーマルな濃度の海水に説明書の半分の量のグリーンFゴールド顆粒を溶かしておけばよいでしょう。




いよいよ高濃度海水の中に魚を入れます。
驚いているのか刺激が強いのかはわかりませんが、とても暴れます。
大きな魚の場合は飛び出さないような工夫が必要です。
暴れているうちに、魚のエラから吸虫が出てくるのがわかります。
治療後の容器の底には、昨日のブログで投稿したような吸虫が無数に沈んでいるはずです。


尾びれの付け根の黒斑の上に白い吸虫が写っているのがおわかりになりますか

時計を見て30秒経ったら魚を取り出してグリーンFゴールド顆粒で薬浴します。
バケツに移した際、魚が横になってしまうかもしれませんが、これは比重の差によるものなのですぐに復活するはずです。
復活しないときは、治療の時間が長すぎたということになります。



このままバケツの中で薬浴を続け、2,3日経ってもエラ病の徴候が見られるようであればもう一度高濃度海水浴を行ないます。
ただし再度高濃度海水浴を行なう時は、最低2日の間隔を空けるようにしてください。
それだけ魚にとってはダメージの大きい治療法なのです。

エラ病の治療にはホルマリンを使う方法もありますが、それよりも高濃度海水浴は遙かに安全な治療法です。
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1 コメント

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Unknown (ひまじん)
2017-10-21 14:13:04
3パーセントの食塩水なら、97グラムの真水に3グラムの食塩なのでは?

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