ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

答えはひとつだ! 探偵学園Q

2010年11月19日 10時05分12秒 | コミック・アニメ
前に紹介いたしました「金田一少年の事件簿」、その弟分的作品がこの「探偵学園Q」です。
原作は「金田一」と同じく天樹征丸先生&さとうふみや先生の作画。
掲載誌も同じく週刊少年マガジンです。(2001年~2005年連載&2007年に後日談連載)

「金田一」が一人の天才型名探偵を主人公にした本格推理モノなのに対し、
こちらは探偵モノでありながらも、探偵になるための学校を舞台にした学園モノでもあります。
つまり、主人公を中心とした5人の少年少女の成長を描いた物語でもあるということですな。


この作品には”キュウ”という言葉がキーワードとしてちりばめられています。

まず、中学3年生の主人公の名前が「キュウ」。
彼のフルネームはなんと最終回まで出てきません。
まあ、読者には途中で明かされるのですが、それまでは一切出てこず、
最終回になって初めて出席をとるシーンでその名を呼ばれます。
つまり、彼の本名がストーリー全般にかかわる大きな意味を持っているということです。

それからタイトルにある”Q”
物語の舞台である探偵学園は正式には「団探偵学園」
(ダン・ディテクティブ・スクール略称DDS)と言い、
伝説の名探偵・元刑事で日本で唯一人拳銃の携行を許された
「警視庁特別公認探偵」団守彦が設立した学校なのですが
主人公たちは団守彦の後継者を育てる特別クラスに属します。
この特別クラスがクオリファイド・クラス通称Qクラスといいます。

そして物語の謎の鍵を握る伝説の、そして不世出の天才芸術家がいるのですが
彼の名は「九頭竜 匠(くずりゅうたくみ)」
そして彼は美術・建築・工芸・音楽全てに精通した天才だったのですが、
シリーズのように製作する作品は必ず九つ作ったと言う・・・。

もう、どこを見ても”キュウ”ずくしなのです。

そういった、作品全体の”しかけ”も面白いのですが、
登場するキャラクターがまた、すごく個性的でおもしろい。
これは作画のさとう先生のセンスのよさだと思うのですが、
とってもシャレていて、シリアスな場面でもちょっとしたおちゃらけを入れるのが大得意。
たとえば探偵であり講師、先生でもある七海光太郎のこの格好・・・

変装が大得意で特にサボテンに化ける(?)のが大好き、
こういうコスプレは彼の気合と決意の現れなんだとか・・・
本筋に関係ないところでにふんだんに笑いを散りばめていて
陰惨な殺人事件などの暗澹たるイメージを巧みに和らげています。
これはきっと原作者の指示ではなく、さとう先生が考えたキャラではないかと思うのですが。
「金田一」でもそうでした。本筋とは関係ないシーンで笑い転げるほど面白い。
ハジメもさんざんこかされまくってました。

そうかと思うとびっくりするような美形、イケメンが登場します。
本作品ではメンバーの一人であるリュウ君が類稀な美少年ですが、
敵方のラスボス(?)キング・ハデスは高齢者であるけれどかなりの美老人(??)
先に言いました九頭竜匠もすごい美形です。
そして更にやはり敵方、キング・ハデスの衷心の部下・通称ケルベロスは
本作品中一番と言ってよいでしょう、めちゃめちゃイケメンです。
・・・・さとう先生は美形の天才犯罪者を描かせたらピカイチですよ。
この辺が女性漫画家ならではと思うのですが、とにかくひたすらカッコイイ。
冷静沈着、クールで紳士的で、まさにぞっとするような美しさです。

↑すいません・・・ちゃちゃめが描いたらこの程度や・・・シクシク

素人マンガ描きちゃちゃめ思うに・・・
さとう先生は女性です。「金田一」の明智警視にしろケルベロスにしろ・・・
やっぱイケメン・美形キャラを描くのが楽しいのね! きっとそーだ!


本作品はアニメ化もされました。(2003年~2004年)
しかし、原作を元にしたエピソードもありましたが
大きな流れはだいたいオリジナルで、キング・ハデスもケルベロスも出てきません。
なにしろ連載中にアニメの方が先に終わってますからね・・・。
だからラスボスはサー・アヌビスというオリジナルキャラでした・・・かなりザンネン・・・
七海さんは出てきますけどね・・・サボテンかぶって!!
まあ、それなりに面白くはありましたけど。
主人公のキュウの声はちゃちゃめが大好きな緒方めぐみさん!
「遊☆戯☆王」の遊戯の声ですね~。ノリは表遊戯の方に近い。
メグに桑島法子さん、リュウが遠近孝一さん、カズマは川上とも子さん、
キンタに・・このヒトも好きだわ、石川英郎さん!
それから七海さん、またまた大好きな三木眞一郎さん!
そしてサー・アヌビスは・・・これまた好きですね~、緑川光さんですわ。

・・・いやあ~、なかなかええヒト揃えてましたわ~。

原作終了後はドラマ化もされています。・・・2007年かな。
でもって、ドラマの方もかなり原作と違ってて・・・
特に最年少カズマは原作・アニメでは小学生なのに、
なんかオタクっぽい高校生になってて正直ガッカリしてしまった・・・。
(個人の感想ですよ)
団先生役はあの陣内孝則さんで、なかなかよかったし、
キュウ役はあの神木隆之介クンだったのでイメージどおりだったけど・・・
また、キンタ役は結構好きです、要潤さんだったのですが・・・
・・・でもあまりに話が原作と違いすぎて、
ドラマ化の意味あるのかなあ・・・と思って途中で見るのやめてしまいました・・・。
とはいえ実は後半はわりと原作に近い流れの話だったようですけど。
・・・ちゃんと見とけばよかったかも・・・DVD借りるかな・・・?

話それますけど、陣内さんといえば以前フジテレビで明智小五郎のシリーズやってらして、
オーバーアクション気味で気障でハイテンションな明智さんがすごく素敵でした。
まさに、明智小五郎ってこんなんやろなあと納得のキャスティング&演技!
演出もカメラワークも凝っててなかなかに面白い・・・んだけど
でも、あの江戸川乱歩大先生の作品なのに犯人とかまったく変えちゃってて
物語そのものは全然アウト~!!!・・・と思った・・・(個人の!感想です)
なんで変えるのよ・・・変えて面白くなったかと言うと・・・
・・・全然やったわ・・・(個人の!!感想です)

とて、閑話休題。

つか、この辺で終わりますが・・・
ちなみにコミックスは全22巻&その後を描いた1巻の計23巻。
読み応えバツグン、金田一とはまた一味違った天樹&さとうワールドです。
しかも前半は特別推理クイズなどのカラーページ、後半はピンナップやマウスパッド、
更には綴じ込み4コママンガ集などなどが毎回付いてくるといった
コミックス限定の(ほぼ)オールカラー豪華絢爛美麗オマケつき。

・・・講談社さんも苦労してる・・・のかな・・・ファンには嬉しいけど。

いやあ~・・・とにかくマンガはやっぱりやめられませんわ・・・。

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