アイリス最終回

イ・ビョンホン主演の韓国ドラマ「アイリス」が昨日、最終回でした。力作で、楽しませてはもらいましたが、まあやはり荒唐無稽な感じは否めなかった。南北朝鮮が協力して、工作員が行ったり来たりで、友情まではぐくんでしまう。で、いわば謎の悪の組織「アイリス」と対決するわけですからね。最後の場面は、「え？　これで終わり？」という印象でした。それこそ、イ・ビョンホンが最後の最後でいきなり暗殺されてしまったあとに、恋人役のキム・テヒがニヤリと笑って「任務完了」とかつぶやいたりするとシュールだったのに「アイリス」のボス「ミスターブラック」という名前には笑わせてもらいました。

朝鮮半島の分裂という現実を背景にしているだけに、実は南北の人は共に統一を望んでいるのに、得体の知れない悪の組織があるために実現できないのだという「共同幻想」を信じたいと、どこか思っているからこんな番組が出てきて、しかもすごい視聴率を稼いだのかしら、と思いましたよ。

まだまだ画面の作りこみなどは正直、荒いし稚拙な部分はありましたが、とにかく勢いがありました。さすが元気な韓国！　ま、内容は内容として、てのは北の工作員役のキム・ソヨンがご贔屓でした。キム・テヒの役より、こっちのほうが断然素敵だと思うけどなあ