「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

4444

2010-08-22 | 
古川日出男さんの小説「4444」(河出書房新社)。正直、なにがなんだか私にはわかりませんでした。一体どういう小説なのか。つかみどころが無い。短編が集まって、どうやら昔、4年4組(4444という名前の学級新聞があったようです)にいた人物たちの独白だったり、現状だったり、観念だったりがバラバラに提示される。じゃあ、全体を読んで振り返ると何かが見えてくるとか、浮かび上がってくるとかそういうこともありません。わかりにくいし、最後までわからないまま。消化不良というか、これは小説? 作者の詩、散文の集合体? 私のような中途半端な読み手には正直、まったくお手上げの本でした。久しぶりだなあ、時間がもったいなかった、と思えた小説は。