「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

デトロイト・メタル・シティ

2010-01-25 | 映画
土曜の夜にテレビで放映した「デトロイト・メタル・シティ」を観ました。漫画のほうも面白くて4巻まで読んでます。主人公のナヨっとした青年が、やることなすことすべて希望とは逆方向に進み、ドツボにはまっていく様子がおかしくて。テレビも文句なしに笑えました。松山ケンイチさんが演じる主人公の青年の情けなさぶりと、クラウザー2世としてメタルバンドするときの落差がお見事でした。

漫画では放送禁止用語連発なのでどうなることかと思っていたら、使用を減らして、しかもピー音とかモー音とかで誤魔化していて、それがかえっておかしい。おバカでナンセンスで、なにか訴えるとか考える素材になるとかはまったくないなんですけど、素直に笑いたいときには本当に笑えます。特に失意のまま故郷に帰ったさいの場面はなんといいますか、ほんとにねえ、おバカでカワイイ(笑)。

=以下は公式HPからのあらすじ=
心優しき青年・根岸崇一は、オシャレな渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見て大分の田舎町から上京。「そのキッスの味はきっとラズベリ~♪さっき食べたケーキの仕業さ~」
渾身の甘いポップソング「ラズベリーキッス」でデビューを目指すが、ふとしたことから奇抜なメイクと演奏で人気を博す悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として活躍する羽目になってしまう。オシャレとポップソングが大好きな憧れの美女・相川さんにはそのことをひた隠して活動を続ける根岸青年だったが、DMCのデビューシングル「ラズベリーキッス」・・・もとい「SATSUGAI(殺害)」が爆発的なヒットとなり、その意思とは裏腹にクラウザーさんはどんどんカリスマとなっていく。
「俺は地獄のテロリスト!!殺せ殺せすべてを殺せ!!!!!」
SATSUGAIの爆発的人気とともに、インディーズバンド戦国時代が日本各地で勃発。
DMCはライバルのデスメタルバンドやパンクバンド、HIPHOP界のカリスマなどを次々と討ち果たし、レジェンドを重ねスターダムにのしあがっていってしまう。
「ボクがしたかったのは・・・こんなバンドじゃない!!」
そんな状況に苦悩する根岸。DMCの活動の合間に、オシャレミュージシャンとして路上ライブをする日々だが、一向に芽が出ない。そして憧れの相川さんにクラウザーとしての正体を隠そうとする日々にほころびが生じはじめる。
そんななか、アメリカ・ニューヨークから、凶暴極まりない世界的デスメタルのカリスマ、ジャック・イル・ダークが音楽界からの引退を発表し、その引退を前に世界中のメタルバンドと戦うワールドツアーを敢行するというニュースが入ってくる。
そして、日本での対バン相手にDMCが正式指名されることに・・・。
盛り上がる世間とは裏腹に根岸の苦悩はますます深まっていくが、対決の日は刻一刻と迫ってきて・・・。