「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

ワイン漫画2つ

2010-01-23 | 
「神の雫」23巻と「ソムリエール」12巻が同時記に発売され、飲み比べならぬ読み比べ。いつかもこんなことがあってやはり同じ感想を書いたが、出てくるワインについての蘊蓄や秘話、人の思いみたいなものがソムリエールの方がよく書き込まれている。そしてなにより、価格帯が手頃。雫のほうはこれでもかという高級路線。嫌みさえ通り越してますよね。

あと、圧倒的に支持したいのがソムリエール側のコラムです。堀賢一さんの視点は見事な是々非々。ワインを愛するが故に、ワイン造りの暗部にもきちんと切り込み批判する。今回のコラムの中ではビオデナミに対するものがいいな、と思いました。

ビオデナミは無農薬有機農法に加え、西洋占星術まで活用した究極の農法として信奉者が多い。これさえしていればなんとなく信頼してしまうような部分がある。それを、きちんとダメな生産者もいるし、本来的なビオデナミとはズレているのではないか、と問題提起し、ニコラ・ジョリーのようなカリスマにも問題点があると指摘する。

私にはどこまでが本当なのか知る由もないですが、多様な視点を提供されることで考える材料が増えるのは間違いない。悪いことではないと思っています。

ちょっと脱線しましたが、ま、どちらのマンガにもこれからの展開を一応期待していますよ。