「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

イタリア旅行5

2009-01-15 | つれづれ
旅行の最終目的地、ポンペイ。ヴェスヴィオス火山の噴火で一瞬のうちに灰の下に埋もれてタイムカプセルのように2000年近く前の生活を現代にそのまま残した都市。これは実際に目にして驚愕します。日本人のご先祖様が竪穴式住居に暮らしていたころに、すでに現代と基本的な形は変わらない「都市」が計画的に造られ、人々がそこで暮らしていたことがわかるのですから!



上の写真は街の中心。市場や行政関係などが、この周辺にあった。向こうに見える山はヴェスヴィオス火山です。



この写真の通りは商店街。木戸を開け閉めする引き戸の溝があったり、二階の床があったことがわかったり、酒屋は避けの貯蔵や台所が残っていたり…通りは車道の両側に歩道が分かれて設けられ、水が流れるようにやや緩やかな坂になっている。飛び石は「横断歩道」。間が開いているのは馬車の車輪が通れるようになんですって!すごい、すごすぎます。



金持ちのお屋敷にはフレスコ画の壁画が!見事な色合いです。実物がそのまま残っている。蜜蝋がぬられているためだとか。2000年前のローマ帝国の文化水準、技術などにまたまたありきたりの表現ですが、驚きを禁じえません。

で、公衆浴場にあった一枚板の大理石が下の写真。お湯が中央から沸いていたのだとか。周囲に彫られた文字は寄贈者の名前で、選挙に立候補するから「清き一票を!」といった感じの選挙宣伝なんですって!! ほんとすごすぎます、ローマ人お風呂好きで清潔好きだったローマ人がお風呂に入らなくなったのはペストのせいなのだとか。感染経路が不明だったのでできるだけ他人との接触を避けた結果がお風呂を避ける文化になっていったそうですよ。



あらためてですが、ほんとローマ帝国の文明力とでもいったらよいのでしょうか、栄華、合理性、技術力には舌を巻くし、我々が学ぶべき点も少なからずあるように思いました。