ひかりTVの衛星劇場で放送されていた「20世紀の目撃者」を見ました。
1999年の番組です。
この中に「電話」がテーマで取り上げられていたのですが、こんな感じ。
1876年 グラハム・ベルが万国博覧会に電話機を出展
1877年 日本に電話機を輸出 (Wikipedia)
1878年 電話会社が 148社開業 (Wikipedia)
1906年 増幅器の開発
1915年 米国大陸横断 通話が実現
1920年 一般家庭へ普及
この年表を元に、少し脳内で想像してみると。
1876年に電話機が発明されるとすぐ、日本に電話機が輸出されています。
そして、2年後には 148社もの電話会社が誕生しています。
おそらく方式はシンプルでマネがしやすかったのでしょう。
それを見て、地域ごとにいろんな人が会社を作って、電話サービスを始めたようです。
ちょっと前のインターネットサービスプロバイダみたいな感じで、人気の地域だといくつもの電話会社が選べた可能性もありますね。
電話がない時代の話なんだから、『電話というサービスがある』という事実が伝わるのには、口コミや、郵便などの方法をとる必要があったと思われます。
その間も、ベルの会社が軽い銅線を使った電話網を、全国に張り巡らせていきました。
全米を 10~30m 間隔で電柱を立てられていったようだ。
広大な無人のエリアに、電柱を立てて、銅線を張り巡らせていくというのはすごいフロンティア・スピリットな感じ。どのくらいの速度と費用で、電話網を作ったのだろうか。
電話網の構築は、東海岸からはじめたところ、デンバーで信号が弱くなって通話が不可能に。
その必要性から、1906年に増幅器が開発され、全米への展開が可能になった。
そう考えると、増幅器というのはすごい技術だったに違いない。
しかし、方式の発明から、この増幅器まで約30年かかっている。
これって詰まるところ、同じ電話機と言っても地域でのみ使えていた時代から、一時代過ぎて、大陸間で使えるようになったんでしょうねえ。
電話からインターネットになったような変化があったかもしれない。
増幅器の発明からさらに9年。
米国大陸横断通話が可能になったのは、1915年のこと。
その後、第一次世界大戦での採用を機に一気に広がり、1920年代には一般家庭にも普及していきました。1915年から5年程度かかって、一般家庭でも使えるような価格帯になり、それから 10年程度を経て一般家庭に普及したんでしょうねえ。
そこから考えると今のスマートフォンの普及速度とかはやっぱり速いなあ。
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