セスタバジカ Cesta Basica

「基礎的なバスケット」という意味のポルトガル語。
ブラジルでは「日常生活を送るための必需品のセット」を指します。

久々の長文(でも駄文)

2015年03月02日 | 日記
先日アップした卒論発表会の写真(モデルはいずれもうちの4回生)を撮影した「新装置」ですが、前に悪態を吐いたC社のデジカメの後釜を手に入れた・・・・・のではなくて先月これ(下画像の左)を入手しました。

NOKIA Lumia 630です。2011年10月に購入した同じNOKIAのX6(右)と並べてみると大きさの違いは歴然。液晶画面のサイズは2倍近いような。ただし薄いので重さは1割も違いません。もっともX6に何らかの不具合が出たという訳ではなく、本来なら買い換える必要はなかったのです。ではなぜかといえば・・・・・

かつては携帯電話業界で栄華を極めていたNOKIAが没落し、米Microsoft社による携帯事業買収が確実となった頃、同社はそれまで採用していた独自OSのSymbianを搭載した端末の発売をやめてしまいました。(代わって新機種に採用されたのはAndroidや後述するWindows Phone ですが、さらに昨年4月のニュースによればMicrosoft社のスマートフォンから "NOKIA" の名が消えるとのこと。「奢るNOKIAは久しからず」という訳でもないでしょうが、NOKIA N1というタブレットは売れに売れているそうで、入手困難な状態が続いています。)それに歩調を合わせたのでしょうか。SkypeはSymbian端末へのサポートを中止するにとどまらず、昨年9月からログインすらできないようにしてしまいました。要は完全なる廃止ということです。それを知った私は対抗措置(?)として直ちに(外部への発信だけでなく受信も可能にするための)番号サービスを解約しました。パソコンでしか受けられないのでは意味がないので。が、外出先で緊急事態が発生した際の連絡手段がないのも困る。ということでSkypeの使える携帯端末を探していました。ただしSIMフリーであることが絶対条件。大手3社がSIMロックをかけている端末でボッタクリ被害を受けるのは真っ平御免ですから。

で、連日Yahoo!オークションを物色していたところ、ある朝「訳あり」(後述)のLumia 630を発見。出品価格5000円、即決価格6000円だったので誰かにかっさわれないよう即落しました。で判ってみれば出品者は県内の方。湖南にお住まいだったため手渡しは諦めましたが、支払いの翌日には届きました。送料を入れてもアマゾンの売価の半分以下という破格値で手に入りました。

OSが違うとはいえ3年以上使ってきたNOKIAなので少しは使いやすいだろうと思っていたのですが・・・・・これが全くの誤算! 同じNOKIAでもWindows Phone 8.1を積んだ製品は完全に別物でした。セッティングは苦労の連続。未だにWindowsパソコンをまともに使えない人間ゆえ不安を抱いていましたが、それが的中した格好です。(ちなみに私がこのOSに対してとくに腹立たしく思っていることといえば、まず日本語入力のアホさ、次にウィンドウのサイズ変更に制約があることとウィンドウズ上での複数アプリorウィンドウ間の行き来が不自由なことです。他に挙げていけばキリがないですけど。一方、X6ではメニューから "Exit" や"Salir" のようなコマンドを選んでアプリケーションを終了させるなど、SymbianはどことなくMacっぽいところが好きだったのですが。余談ついでですが、少しだけ使ったAndroidはどちらかというとWINDOWSに近い感じ。iOSは知りません。)

違うサイズのSIMカード(これまでの標準サイズでなくMicro-SIM)が届くまではWi-Fi環境で使おうと考えていたのですが、まず自室パソコンの無線LANへの接続に躓きました。で結局は向かいの学生部屋に行って、そこの無線ルータで繋ぐことに。その後もメールの読み込みができないし、ブラウザも複数試したものの何れも帯に短し襷に長し。設定メニューも項目はやたらと多いわりに痒いところに手が届かない(こちらが望むような詳細設定ができない)という恨みが残りました。そしてデータ転送もままならず。前に罵倒したCanon(言っちゃった)のデジカメと同じく、USBで接続しただけでは認識してくれません。接続用のアプリをダウンロードしてみましたが、パソコン側からファイル転送ができるのは着信音のみ(ほとんど一方通行)。これでは使い物になりません。WINDOWSのMacへの冷遇ぶりは既に慣れっこになっていますが、これほどとは・・・・

X6と較べて良いところを挙げるとすれば、まずは先にも触れた画面の大きさ。これに慣れた後でX6画面上の小さな文字を読んでいると頭が痛くなってきます。老眼が年々進んでいますので(苦笑)。そして何といってもテザリングがラクなこと。従来はそれ専用のアプリを立ち上げて仮想のアクセスポイントを設置するという面倒な手続きが必要でしたが、Lumia 630では設定メニューのインターネット共有をオンにするだけでOK。これが最大のメリットですね。

あとは日本語で使えることぐらいでしょうか。最初から入っていました。(箱を見ると中国製で出荷時には中国語と英語だけだったと想像しますが、前の所有者さんがインストールしたと思われます。)日本語キーボードもローマ字入力用のQWERTYに加えて10キー(下左)が用意されています。いわゆるフリック入力用ですが、初めて使う私は指の滑らせ方の要領がつかめず、まともに打てません。もっとも私は自宅のノートパソコンのネット接続のために先述のテザリングを使うのが主な用途であり、この端末で直接メールのやり取りをすることはあまりなく、ましてやFacebookとかTwitterのようなソーシャルメディアで発信することはほとんど皆無といえるので、日本語環境は必要不可欠という訳でもないのですけど。(そういえばX6ではOSが英仏西葡の4ヶ国語のみだったため消去法的にスペイン語で使うことになりましたが、一通り操作を覚えてしまえばほとんど不自由さは感じませんでした。むしろ紛失した後に誰かに拾われて悪さをされたりするリスクが小さくなるから却ってこの方がいいや、とすら思ったほどです。)一方、外国語入力では辞書が充実しているようで、途中まで打つと単語の候補が表示されるし、スペルチェックもしてくれます。こりゃ便利!
 
さて、各種アカウントへの登録のため英語キーボード(上右)で自分のGmailアドレスを入力しようとして気が付きました。"g" が打てない! 強く押すと両隣の "F" や "H" が表示されたりします。その下の "v" も同様。ここでふと思い当たりました。前に触れた「訳あり」のことに。オークションの商品説明欄に「(雨に少し濡れたため)タッチパネルの一部、下部の真ん中あたりだけ反応が悪い」とあり、それゆえジャンク扱いで出品されていたのです。それを承知で落札したのですが、「これはちょっと困ったことになったなあ」と思いました。ところがしばらく経ってみたら "g" が打てたりする。その後も打てたり打てなかったり。「これはどういうことだろう?」としばし考え、またまた思い当たりました。入手直後にスペイン語のキーボード(下左)をダウンロードしていたことに。2段目右端に "ñ" を加えるために位置が半分ずれていることが幸いし、入力可能になっていたのです。「そんなに使わないだろうけど念のため入れとこか」と考えたのがラッキーでした。それでも "v" は相変わらず入力不可。英語ではさほど使用頻度はないけれど西語では結構("b" と同じ程度には)使います。が、今度はすぐ解決策を思い付きました。
 
いくつかインストールして試した中でフランス語のキーボード(上右)なら打てると判明。英西とは配置がかなり違っていて戸惑いますが、これでようやく全てのアルファベットの入力が可能になりました。ということで亀のような歩みではありますが、確実に前に進んでいます。

なお後で気が付いたことですが、上のように横倒しにすれば何事もなかったんですね。もっとも一部のアプリでは横長にできないので、英語以外のキーボードはやはり必要です。また "v" の下の領域も反応が悪く、特定の操作ができないこともあります。その場合はダブルタップによって拡大表示することで位置を変えて打つという裏技を発見しましたが、最下部中央にあるWindowsのロゴだけはどうやっても押すことができません。それさえ可能になれば直接ホーム画面に戻ることでマルチタスク(複数のアプリを同時に走らせること)ができるんですが・・・・・まあこれくらいは我慢しますわ。何せ安かったので。

ホーム画面といえば、パソコン用OSでもWindows 8から採用されているタイル表示がやはりWindows Phone 最大の特徴といえるでしょう。最初はこんなん使いこなせるんだろうか、と少々不安でしたが、こちらは杞憂に終わりそうです。慣れれば別にどうということもなく、近頃は自分用にカスタマイズするのが楽しくなってきました。今に至るまでWindowsパソコンをとことん忌み嫌っている私ですが、8以降は使ってやってもいいかな(傲慢口調)と思っています。(もうすぐ10が登場するようですが。)

ではX6はどうするかといえば、これで引退とはなりません。今後もナミビア出張には持って行きます。とにかく頑丈でデジカメが何度も故障したほどの過酷な環境下でもビクともしない。(Lumiaは落としたら簡単に壊れそう。)加えてあちらで携帯電話として使うために必要なMTC(ナミビアの通信大手)のSIMカードは標準サイズゆえLumiaには入りませんから。そのナミビア行きですが、出発まであと3日となりました。今月はブログ更新の回数が少しは増えると思います。

追記
 新端末もこれまでと同じくデータ通信専用のDTI ServersMan SIMを入れて使っています。(よって普通の通話はできません。SMS (ショートメッセージサービス) の送受信も不可能ですが、そのオプションに税抜き143円を払うのもアホらしい。どうせ滅多に使わないでしょうから。)消費税その他を入れても月507円で使い放題ながら通信速度が遅いため動画は視聴不可能。しかも使いすぎると最低2日間はより過酷な速度制限をかけられてメール送受信以外の機能がほとんど利用できなくなります。が、何せ価格相応ですから文句はありません。他にSkypeの月額プランにも入っており、1ヶ月1.09USドル(今のレートでは131円)で国内の固定電話に60分かけられます。私にはこれで十分。さらに今回の新端末入手を機に番号サービスも復活させました。月額プラン加入者は12ヶ月の使用料が半額の17.7USドルで済みます。(前は30USドルだったのでだいぶ安くなりました。)月当たりにすると約177円。よって通信費は毎月800円ちょっとで済んでいます。(今気が付きましたが、円安がかなり進んだためにSkypeの支払額が円建てとUSドル建てでほとんど同じになりましたね。前は後者の方がかなりお得だったのですが。さらに円安になったら円建てに変更しないと。)もし大手が接続料の大幅値下げに踏み切れば契約してやってもいい(またも傲慢口調)と思っていますが、ほとんど期待していません。ちなみに先日ナミビアから受け取ったメールにMTCの通信料が載っていたのですが、例えば30ナミビアドル(300円ちょっと)のチャージで700回のSMS送受信、100分の通話、1.1GBのデータ通信ができるとのこと。(1週間有効という制約はありますが。)いかに国内のキャリアが「ぼったくり」であるかがわかるというものです。(格安のDTIにしても高速通信がしたければ別途100MBあたり250円も払わなくてはいけない。)やっぱり端末は実費で購入して通信代はそれ相応の額を払うという「明朗会計」の方が断然気分がいいですわ。

追記2
 あと音楽ファイルの転送という作業が残っています。500曲近くあるので大変です。mp3ファイルをコピーするだけなら学生部屋のWINDOWパソコンでできますが、X6と同じプレイリストを作成するのに曲を一つ一つ指定しなくてはいけない。おそらく何時間もかかると思います。それが済んだらOSを西語に切り替えることにしました。理由は先に述べた通り紛失対策です。


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